名だたる企業と手を組んでいる
●ブラックベリーの主な提携先

 米デルファイと自動運転車向けのOSを共同開発で手を組むほか、自動運転車向けのプラットフォーム開発を進める画像処理半導体メーカーの米エヌビディアや中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)とパートナーシップを結んだ。提携先には、米クアルコム、米インテル、日本のデンソーなど世界の大手企業が名を連ねる。

 名だたる企業が手を組むのはセキュリティーリスクのためだ。

 米経済諮問委員会(CEA)によれば、サイバー攻撃による米国の被害額は16年で570億~1090億ドル(約6兆2000億~11兆9000億円)に達する。現状、自動車はネットに常時接続しているわけではないが、いずれはネット経由でソフトウエアを更新したり、信号や他の自動車などとデータをやり取りしたりする時代が訪れる。その時にハッキングされれば、自動車の安全そのものが脅かされる。

 高機能なカーナビやカーオーディオなど車載インフォテインメントの進化もリスク要因だ。かつての自動車はメーター類とラジオ程度の装備だったが、ネット接続した情報端末としての使い方が広がるなど機能が多様化している。今後は個人のスマホとの連携も深まっていくことが確実だ。

 だが、グーグルマップなどのアプリを起動した際にスピードメーターがフリーズするような事態になっては話にならない。そのためには、それぞれの機器のOSが干渉し合わないように管理する必要がある。