『日経ビジネス』に掲載された、企業にフォーカスした記事の中から読者の反響が高かったものを厳選し、『日経ビジネスオンライン』で公開します。
シリーズ
企業研究

完結
229回
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カシオ計算機は「自分で考える」組織になれるか
設立から60年がたち、カリスマだった創業4兄弟がついに経営から退いた。一時は主力だったデジカメから撤退するなど、強い逆風が吹く中で「第二の創業」に挑む。もう一度「驚きのある製品」を生み出すため、あの手この手で社員が考える…
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「雪なし」でも楽しいスキー場
「スキー場の再生請負人」と呼ばれる企業がある。長野県白馬の岩岳、八方尾根などで8カ所を運営。夏や秋でも楽しめる「マウンテンリゾート」に転換することで、国内外からファンを呼び込んでいる。
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建設現場の救世主として急成長
独自のカリキュラムで新人を「ゼロ」から育成する、建設業界に特化した技術者派遣会社。高齢化などで未曽有の人手不足に襲われる建設現場の救世主として急成長している。
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宅配や家事代行、不在対応に「スマートロック」
設置が簡単な住宅向けスマートロック市場でリードするQrio。法人需要の開拓にも力を入れる。宅配や家事代行サービスから子供や高齢者の見守りまで、狙える領域は幅広い。
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「すぐやる」ヒロセ電機が開く新領域
コネクター一筋で利益率が安定的に20%を超す高収益企業。顧客の厳しい要求に素早く対応する「すぐやる文化」で、価格競争に陥らない製品を生み出してきた。スマホ向けは市場が成熟。次の収益の柱に位置づける自動車向けに活路を見いだ…
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「草刈機まさお」「社長芝耕作」、世界を走る
「草刈機まさお」など、ダジャレの利いた製品名と大胆なデザインの農機で成長を続けているキャニコム。中小企業ながら100カ国進出の目標を掲げ、世界各地の需要を刈り取る。
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「謎解き」体験で若者呼び込むSCRAP
密室などから謎を解いて脱出する体験型の「リアル脱出ゲーム」で若者の支持を拡大している。人気アニメやゲームとの共同企画も数多く展開。新しい分野とのタイアップに向け準備中だ。
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社員の1/3は博士、高精度ミラーのジェイテック
X線などの強い放射光を集光する高精度のミラーを開発。微細物質の解析で活躍している。導入分野は世界各地の先端研究所から宇宙関連、半導体製造装置へと広がろうとしている。
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第一生命が婚活パーティを支援するワケ
事業会社、地方自治体などと独自の提携関係を構築、「つながり」を拡大している。営業職員による従来型の保険販売が難しくなる一方で、国内は人口減で市場が縮小。つながりで新たな販売力と商品開発力を高め、新たな生保会社の姿を目指す…
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「恩送り」で難題に挑むボーダレス・ジャパン
社会課題解決を目指す起業家が集まる会社がある。現在までに約20の事業を展開。貧困や環境破壊の解決など、“もうからない”はずのビジネスで成長を続ける。
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「白い恋人」「萩の月」…銘菓の“黒子”世界へ
マスダックは、全国各地の名物の菓子である「銘菓」の製造を支える縁の下の力持ちとして発展してきた。国内市場が成熟する中、欧州やアジアへの進出を加速することで、成長の壁を乗り越えようとする。
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小林製薬、もう「一発屋」では終わらない
アイデア商品で日用品・医薬品市場で独特の存在感を放つ小林製薬。2期連続で過去最高の営業利益を見込むが、実のところ、この10年は以前のような息の長いヒット商品が出ていない。社員のアイデア創出力を磨き、これと決めた新商品を徹…
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借り換えの面倒、代行して客と銀行つなぐ
多くの個人にとって最大の借金が住宅ローン。借り換えた方が得であることが多いが、借り換え率は低い。その借り換えを診断して最適化し、必要な手続きを代行することで、サービスの利用件数を伸ばしている。
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楽天、携帯電話参入で挑む「背水の陣」
国内インターネット通販市場の開拓者だが、アマゾンジャパンやメルカリの台頭で再強化策が課題に。その切り札として携帯電話事業への参入を決断。6000億円もの資金を投じる大きな賭けに出た。ポイント連動などで顧客囲い込みを狙う一…
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宅配ボックスシェア7割企業の意外な収益源
家にいなくても荷物を受け取れる宅配ボックスのパイオニア。新築マンション向けの需要減を賃貸向けの開拓で克服。サービスを進化させて成長を加速する。
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ウエルシアが突く、王者コンビニの3つの弱点
マツモトキヨシなどを抑えてドラッグストア首位に立つウエルシアが事業モデルの変革を急ぐ。郊外型から都市型立地へと乗り出し、小売業界の王者セブンイレブンなどコンビニの弱点を突く。ドラッグストアの市場規模はさらに拡大し、コンビ…
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サビの被膜でサビを撃退、京都マテリアルズ
2020〜30年にピークを迎えるとされるインフラの老朽化。メンテナンスの効率化は待ったなしの課題だ。京都マテリアルズのインフラ向け防錆塗料は、サビの被膜でサビを防ぐという独自の技術で注目を浴びている。
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五輪に挑む車いすのフェラーリ
陸上やテニスなどの競技用車いすで国内シェア首位を誇り、日常用車いすの販売につなげている。高い技術力を生かし、2年後の東京パラリンピック(パラ五輪)で世界進出に弾みをつける。
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ブランドバッグは、買ってシェアして稼ぐ
30万円超のブランドバッグが月6800円で借りられるシェアサービスを展開する。バッグを貸し出す人にレンタル料が入る仕組みも構築し、利回りの高さでも関心を集める。
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将棋で鍛えたAIで、世界を変えるヒーローズ
AI(人工知能)を活用した将棋ゲームを開発して、競争の激しい分野で圧倒的な支持を集める。磨いてきた技術の応用分野を企業向けビジネスにも拡大。人手不足などの解決を目指す。
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