世の中の「よろずごと」を眺めていると、なぜ、こんなに凄いこと、こんなに変なことが伝えられていないのか、と、気になることが多々あります。モノつくり、環境問題、地球温暖化、エネルギー、宇宙や深海などの先端科学や技術、モバイル通信、情報整理や仕事術、勉強法、さらに地域活性化や行政のあり方、興味深いイベント、巨大インフラのプロジェクト、注目の新ビジネス、経済活性化のヒント……。報じられることが少ない「大事なこと」「凄いこと」「興味深いこと」「ぜひ実現してほしいこと」「評価すべき市民活動」などジャンルにとわられず、私自身が反射鏡となって皆さんにお伝えします。また「問題点」を伝えるだけでなく、読者の皆さんが知恵を出す一助になればと、私なりの解決案やアイデアも提案します。身近な生き物の世界を通じて、企業にとって見過ごすことができなくなっている「生物多様性」のありようも報告するつもりです。
シリーズ
山根一眞の「よろず反射鏡」

完結
10回
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震える指で公開ボタンを押したあの日
2014年11月に国立天文台が発表した、電波望遠鏡「アルマ」がとらえた原始惑星系円盤の画像は、世界を代表する科学誌『サイエンス』や『ネイチャー』の表紙を飾れるほどの成果だったが、「アルマ」チームは、あえてそれをしなった。
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「これが見えたとは!」と天文学者が泣いた日
人類史上最大の眼「アルマ」望遠鏡の30年にわたるプロジェクトを追った新著が発刊にこぎつけた。アルマについて、それを支えた人々について、想定をはるかに超えた取材・執筆の道のりをまとめておきたい。
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雑誌図書館「大宅文庫」が財政難で危ない
「クチコミ」「恐妻家」「一億総白痴化」などの造語を生み出した大宅壮一。彼の評論活動を支えた雑誌の収蔵庫を出発点に、1971年に発足した「大宅壮一文庫」が今、存亡の危機にある。大宅文庫の意義を改めて紹介したい。
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2027年に小惑星が地球に衝突って、ホント?
2027年7月21日、小惑星が地球に衝突し、多大な被害が出るおそれがある……。そんな想定の下、対策を議論する国際会議が、今日から5日間の予定で科学未来館で開催される。開催に尽力してきた吉川真さんに話を聞いた。
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『シン・ゴジラ』とオメガ計画と八岐大蛇と
大腸菌、シナプス、ペレット、オメガ計画、春と修羅、八岐大蛇…。『シン・ゴジラ』は危険な映画である。見終えた後に「大人の妄想」が止まらなくなるからだ。鑑賞記その後編。
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『シン・ゴジラ』とキリンとアゲハとアトムと
キリン、チャップリン、ブラジル、アゲハ、しんかい、アトム…。『シン・ゴジラ』は危険な映画である。見終えた後に「大人の妄想」が止まらなくなるからだ。鑑賞記その前編。
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追悼・下河辺淳さん 戦後の国土開発を担った男
下河辺淳氏が亡くなった。享年92。戦後の国土計画を担った“霞ヶ関の神”は私の師の一人である。阪神・淡路大震災の時のインタビューや数々の薫陶を振り返り、その足跡を偲びつつ、未来への示唆を噛みしめたい。
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祝!「ニホニウム」日本命名、栄光までの9年
2016年6月8日は森田浩介さん、プロジェクトの若い研究者たち、装置をメンテナンスし続けたエンジニアたち、理化学研究所、日本の科学界にとって輝ける日となった。113番目の元素「ニホニウム」命名までの9年を振り返る。
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「重力波観測」の特報に胸が高鳴る6つの理由
「ついにアインシュタインの重力波が発見された」。2月12日の深夜、科学雑誌『Nature』から届いたニュースレターに胸が高鳴り、手が震えた。まずはこの「電波の発見」にも匹敵する快挙の意義について、まとめておきたい。
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「113番目の元素」日本に待望の命名権
日本が合成した新しい「113番目の元素」に対して、日本に命名権が与えられたという大ニュースが大晦日に飛び込んできた。この元素を創り出した理化学研究所・森田浩介さんの長く険しい取り組みを追ったレポートを再録する。
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回