シリーズ
早読み 深読み 朝鮮半島

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北朝鮮のミサイル発射が増幅する米韓の不協和音
北朝鮮が5月14日、弾道ミサイルを発射した。北朝鮮との対話に動く文在寅大統領に対し、トランプ大統領が「待った」をかける中、状況を見切った北朝鮮が打った「先手」。韓国が振り回され、米韓の不協和音は増幅する。
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文在寅大統領が誕生。米韓同盟は「持つ」のか
5月9日投票の韓国大統領選挙で、左派「共に民主党」の文在寅候補の当選が確定し、直ちに大統領に就任した。北朝鮮の核武装を巡り、米朝の軍事的緊張が高まる中で「反米親北政権」がどう動くかが焦点となる。
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米国に捨てられ、日本に八つ当たりの韓国
大統領選挙を迎える韓国。米朝間の緊張が高まる中、「米国の軍事力行使をどう考えるか」と聞かれた有力候補者たちは「話し合う」と答える。米国への支持を明言しないまま、韓国はどこへ向かおうとしているのか。
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「韓国は中国の一部だった」と言うトランプ
トランプ大統領が「韓国は歴史的に中国の一部だった」とウォール・ストリート・ジャーナルに語った。これは歴史認識の問題に留まらない。「朝鮮半島を今後どう仕切るか」について、米中の談合が始まったことをうかがわせる。
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文在寅が大統領になったら移民する
大陸勢力側に行くのか、海洋勢力側に残るのか。大統領選挙を目前に、韓国が揺れる。「このまま行けば米国から見捨てられる」と保守系紙は相次いで国民に訴える。文在寅と安哲秀、2人の大統領候補は韓国をどこへ導くのか。
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「米韓同盟」も「中朝」も賞味期限切れだ
軍事力を使わずに北朝鮮から核を取り上げるには、中国の経済制裁を通じた「統一・中立化」しかない。米国から同盟を打ち切られる韓国と、大陸に向けた盾を失う日本は、我慢しろ…。米国の学者の主張に、日本は備える必要がある。
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米中が朝鮮半島で談合する時
「米中が協力し朝鮮半島を統一・中立化する」構想が米中双方で語られる。北朝鮮から「核」を取り上げるのが目的だ。中国の有力な学者は「韓国が主導する朝鮮半島の統一」「ヤルタ体制への回帰」を主張する。その真意とは。
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米国から「同盟国」と呼ばれなくなった韓国
3月17日に訪韓した米国のティラーソン国務長官は会見で「韓国の次期政権もTHAADを支持することを期待する」と表明。翌18日に北京に向かったが、滞在中、韓国政府の誰とも食事をしなかった。これが“騒ぎ”の発端となった。
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「儒教式法治」を極める韓国
3月10日、韓国の憲法裁判所が朴槿恵大統領(当時)に対する弾劾訴追を認め、罷免を宣告した。韓国では超法規的な存在の、絶対的権力者である大統領をデモが引きずり降ろした格好だ。この「朴槿恵罷免」は韓国の法治への疑問も呼んだ。
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朴大統領の罷免が決定、選挙は5月9日か
3月10日、韓国の憲法裁判所は朴槿恵大統領に対する弾劾訴追案を妥当と認めた。朴大統領は直ちに罷免され、5月9日までに大統領選挙が実施される。当選の可能性が高いのは、米国と距離を置く左派の文在寅氏。韓国の「その先」は。
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「なくてもいい国」と中国に言い渡された韓国
在韓米軍へのTHAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)配備が始まった。配備を拒否するよう、韓国に圧力をかけてきた中国の面子は丸つぶれとなり、韓国に対する経済制裁を本格化させた。韓国は耐えられるだろうか。
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北朝鮮、日本海に向け弾道弾4発発射
3月6日朝、北朝鮮が弾道ミサイル4発を発射した。トランプ新政権は北朝鮮の核武装阻止に向け、実力行使も辞さない構えだ。緊張が一気に高まった。
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「市街戦が始まる」と悲鳴をあげた韓国紙
韓国で左右対立が激化、力の衝突を懸念する声が高まる。3月上旬にも朴槿恵大統領弾劾の可否に判断が下る。それを目前に、双方が「負けたら従わない」と言い出したのだ。
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弾道弾と暗殺で一気に進む「北爆時計」の針
2月12日の中距離弾道ミサイル「北極星2型」発射と、翌13日の金正男暗殺。2つの事件によって、北朝鮮の核武装を阻止するには「話し合い」ではもう無理。結局「力」が必要なのだ、との認識が世界に広がった。
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「第2次朝鮮戦争」から目をそらす韓国人
2月上旬、韓国と日本を訪問したマティス米国防長官は、両国に「北朝鮮の核武装」阻止に共に動くことを求めた。しかし、韓国ではメディアの意見が分かれ、腰は定まらない。
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「北の核」潰しの決意を日韓に質したマティス
2月初め、米国のマティス国防長官が韓国と日本を訪れた。目的の1つは「同盟の確約」。そしてこの確約には、無言のうちに条件が付いている。それは「北朝鮮の核」と戦う覚悟があるか。それを見定めるための訪問だった。
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中国が韓国を「投げ売り」する日
日韓スワップ中断で、中国が対韓攻撃用の強力な武器を得た。「韓国投げ売り」だ。韓国に怒る日中が、意図せずして韓国包囲網を作ることになった。
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「中国側に寝返る韓国」にスワップは追い銭
韓国は「日本など相手にせず、アメリカにスワップを頼めばいい」との心づもりだが、トランプ次期米大統領にそのつもりは? 「義のない国は見捨てられる」。真田幸光・愛知淑徳大学教授の韓国を見る目は実に冷ややかだ。
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「百害あって一利なし」の日韓スワップ
韓国の「慰安婦像設置」への対抗措置として、日本は駐韓大使の一時帰国、通貨スワップ再開協議の中断などに踏み切った。そんな中で「そもそも韓国とのスワップは日本に必要なのか」などについて真田幸光・愛知淑徳大学教授と話し合った。
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「民衆革命」は軍事クーデターを呼んだ
朴槿恵政権が崩壊したあと、韓国では何が起こるのか。大統領選によって左右の対決激化は避けられない。かつての「民衆革命」は軍事クーデターを呼んだ。日韓スワップまで蹴り飛ばした「名誉革命」の行方を読む。