シリーズ
早読み 深読み 朝鮮半島

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米国務長官演説は「ハル・ノート」だ
ティラーソン国務長官の12月12日の演説を受けて「米国が北朝鮮との対話に乗り出した」と報じられたが、誤報だ。きちんと読めば路線変更していないことが分かる。「これは太平洋戦争直前のハル・ノートだ」と見なす専門家もいる。
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2018年「北の核」は軍事攻撃か体制崩壊で決着
北朝鮮の核問題の行方はほぼ2つに絞られた。米国が軍事攻撃して核を除去するか、金正恩体制が崩壊するか、である。そして、かすかに残る「核をカネで買う」妥協案…。いずれにせよ2018年中に決着する可能性が高い。
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「南北共同の核」に心踊らす韓国人
韓国が米国ではなく、中国とスクラムを組むことを鮮明にした。中韓首脳会談で中国と一緒になって、北朝鮮に対する米国の軍事行動に反対したのだ。韓国の保守系紙は「文在寅政権は北朝鮮の核武装を認めるつもりか」と悲鳴をあげる。
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「約束を守れ」と韓国の胸倉をつかんだ中国
10月31日の中韓合意書をないがしろにする文在寅大統領を習近平主席は許さない。12月14日の中韓首脳会談で、韓国が「米国との縁切り状」に判を押すかもしれない。それは中国の“属国”に戻る道である。
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平昌五輪「選手団派遣は未定」と言い出した米国
来年2月の韓国・平昌五輪が予定通りに開催されるのか、疑問符が付いた。米政府が選手団の派遣に関し、口を濁し始めたからだ。「五輪休戦」を訴える文在寅大統領に対し、トランプ大統領の“脅し”は効くのか。
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「北に先制核攻撃も辞さず」と言明した米国務省
米国務省が「北朝鮮への核攻撃も辞さない」と言い切った。「対話の時ではない」と北朝鮮の平和攻勢を拒否する姿勢も打ち出した。米政府は核の使用を示唆したことはあったが、「核も使って先制攻撃する」と言明したのは初めてだ。
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高笑いする金正恩、挙動不審の文在寅
北朝鮮が11月29日、新型ICBM「火星15」型を試射し成功を誇る一方、韓国の態度が怪しい。文在寅大統領は国家安全保障会議で「米国の先制攻撃を防げ」と語った。北朝鮮の核武装を防ぐ意思はあるのか。保守派の焦りは募る。
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じり貧の北朝鮮、「核武装の総仕上げ」急ぐ
11月29日午前3時18分頃、北朝鮮がICBMと見られるミサイルを試射した。これに続き北朝鮮は7回目の核実験に近く踏み切る可能性がある。金正恩体制維持には「核が不可欠」との判断だ。対する米国はいつでも先制攻撃できる体制を…
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米中は金正恩を「アジアのムガベ」にできるか
米国が世界に向けて「金政権はならず者集団だ」と訴えている最中、北朝鮮兵の韓国亡命事件が伝えられた。その後の「テロ支援国家」再指定により、いよいよ包囲網は狭まった。金正恩委員長はジンバブエのムガベ大統領のような末路をたどる…
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第2次朝鮮戦争か、金正恩体制崩壊か
米中首脳は「北朝鮮が核・弾道弾実験を凍結しただけでは米国は対話に応じない」ことで合意した。北朝鮮に時間稼ぎを許さないためだ。問題解決は軍事行動による核の除去か、金正恩体制の崩壊か――の2つのシナリオに絞られてきた。
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トランプとの合意を1日で破り、変造した文在寅
韓国は米韓国防相会談での合意(10月28日)を3日後に反故にしたのに続き、トランプと文在寅、大統領同士が合意したはずの内容を1日後に否定、声明文を“変造”するに至った。いずれも中国の顔色を見てのことだ。
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中国に「降伏文書」を差し出した韓国
中国は在韓米軍へのTHAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)配備にインネンを付けて様々の嫌がらせをした結果、ついに韓国を従わせた。中韓の「合意文」は実質的な“降伏文書”であり、韓国の保守は事態の深刻さにうなだれた。
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米国はいつ「韓国放棄カード」を切るのか
米国は韓国をいつまで同盟国と見なすのだろうか。愛知淑徳大学の真田幸光教授と「通貨戦争」を通じ考えた。中韓通貨スワップを巡る不可思議な動きや株価の動向など、米中韓の思惑が入り乱れる状況を読み解く。
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米中ロがうごめく「金正恩後の北朝鮮」分割案
ロシアが朝鮮半島の「仕切り」に動いている。米国と中国、それぞれの思惑も絡みながら、再び大国の角逐の場となった朝鮮半島。何が起きているのか。真田幸光・愛知淑徳大学教授と「金融」から読み解く。
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「懲りない韓国」に下す米国の鉄槌は「通貨」
「韓国の裏切り」は20年以上前から始まった。金泳三政権では日米の軍事情報が中国に漏れていた。その後も反米・離米政権では裏切りが繰り返された。それが激しくなるたびに米国は「通貨」でお仕置きをしてきたのだ。
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「14年前のムーディーズ」に再び怯える文在寅
中韓通貨スワップは満期が来ても延長されなかった。日本・米国とのスワップも関係悪化から締結は期待できない。米国の経済的恫喝による「14年前のムーディーズ」の悪夢に再び怯える文在寅政権は資本逃避の荒波を乗り切れるのか。
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怒るトランプは「米韓FTA破棄」を命じた
米国と北朝鮮が“一触即発”の様相を呈する中、人道支援などで「対北包囲網」を壊そうとする韓国。怒ったトランプ大統領は米韓FTA(自由貿易協定)破棄を言い出した。北朝鮮に続き、韓国に対しても「経済制裁」に乗り出したのだ。
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「米韓同盟破棄」を青瓦台高官が語り始めた
ついに、青瓦台(韓国大統領府)の高官が米韓同盟の破棄に言及した。第2次朝鮮戦争への懸念が高まる中「戦争に巻き込まれるのなら、米国との同盟は不要」と言い切ったのだ。大統領の“最側近”の発言に、またも韓国が揺れる。
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金正恩の耳元でつぶやくトランプ
「小さなロケットマンの先は長くない」など、過激な言葉が並ぶトランプ大統領のツイッター。金正恩委員長に対して直接ささやきかける狙いもありそうだ。下からの情報に惑わされず、自分の目で世の中を見ろ、と。
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金正恩をコーナーに追い詰めたトランプ
核武装の阻止を目指し、米国が北朝鮮を追い詰める。国連演説、金融制裁、軍事力をフル動員して。激しい言葉の応酬が続いているが、仔細に見ると米朝間で駆け引きが始まっているのが分かる。