全3054文字

新興企業もアプリ開発

 ホロレンズ用アプリはマイクロソフトが開発・提供するものもあるが、大半はサードパーティーが開発を行う。

 その一つ、ホロラボ(東京・品川)は医療・建設・放送など多様な分野に向けたアプリを開発する新興企業だ。例えば、医療分野向けの「MR脊椎・関節手術トレーニングシステム」は研修医を支援する外科手術の訓練用。CT(コンピューター断層撮影装置)スキャンの結果を3Dモデル化して実空間に重ねて表示できるほか、ビデオ通話を通じて遠隔地の医師からの支援を受けられる。

 手術室はこれまで複数のモニターに電子カルテやCTスキャン画像を表示させる必要があった。しかし、このアプリによって、画像を見やすい場所に表示して配置できる。手術室に複数のモニターを置かなくて済むことから、作業の効率向上につながる。

 船舶用の制御機器や計装機器を手掛けてきたJRCS(山口県下関市)では、日本マイクロソフトと共同で、船員の訓練や船舶の制御機器のメンテナンス作業などを支援するアプリの開発を進めている。

 例えば、海洋事業者向け遠隔訓練用の「INFINITY Training」は船員や陸上勤務の監督者などに向けて、同社製機器の操作・メンテナンスなどの訓練を行う。世界中どこにいても訓練を受けることが可能で、19年3月の実用化を目指す。将来は他企業の利用に向けた「遠隔訓練用基盤」としての提供も想定している。

B to Bの用途が広がる
●アプリの開発も進んでいる
マイクロソフトのHMD「ホロレンズ」がB to B用途で利用されるケースが増えてきた。例えば、医療や建設、製造、海運といった分野で導入が始まった。「遠隔支援」「空間プランニング」「トレーニング」「コラボレーション」「空間&IoTデータへのアクセス」の5つの用途で大きな効果を上げたという
(写真=医療は日立製作所、建設と海運はマイクロソフト、製造はボルボ)