地方創生の追い風を受けて、地方発のベンチャーに注目が集まっている。中でも、自社のビジネスを通じて課題を解決し、地方を元気にしていこうとする社会的にも意義ある会社に期待する声は日に日に強まっている。マッチングイベントなどを開催し国内のベンチャー企業に詳しい著者が、ローカルベンチャーの経営者たちに設立の狙いからビジネスモデル、そして課題などを聞いていく。
シリーズ
ローカルベンチャーの旗手たち

完結
17回
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新規事業の目利き力は人材配置で伸ばす
大企業がベンチャー企業との連携に積極的になってきた。国内外でベンチャーと大企業の連携を後押ししてきたデロイト トーマツベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長は、大企業が外部と連携する「オープンイノベーション」に対する…
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5億円近い資金調達で迷走が始まった
インターネットを経由して様々な食材を首都圏の飲食店に販売する八面六臂。「料理人向けのEC」というモデルで資金調達に成功し、一時は社員数が50人を超えるまでに急拡大した。しかし、規模拡大により、食材流通の現場に立たず、本社…
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鮮魚に加え青果も肉も届ける飲食店向けEC
インターネット経由で様々な食材を首都圏の飲食店に販売する八面六臂(東京・中央)。以前は、鮮魚が中心だったが、ニーズに応えて野菜や肉などの取り扱いを増やしている。かつては銀行やIT業界にいた松田社長がなぜ食品流通に関わるの…
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外国人との共働は「型を叩き込んだら自由闊達」
台湾からの訪日観光客向け情報サイトで最大手となったジーリーメディアの躍進を支えたのは、実際に記事を書く現地スタッフだ。彼女たちのヤル気を引き出しつつ、日本の文化に慣れてもらうための工夫はいかに?
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人気社長が作った台湾最大の訪日客向けサイト
2016年台湾から総人口の2割近くに上る400万人の観光客が訪日した。台湾からの訪日客に特化した観光客向け総合メディアを展開するジーリーメディアグループの吉田皓一社長は現地出身の人材を活用し、急成長を遂げている。
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地元で深く根を張れば大市場でも勝てる
宮城県仙台市に本拠を置き、生活用品を中心に年間1000点もの商品を開発しているアイリスオーヤマ。どのように新商品を生み出しているのか、その具体的な仕組みに迫る。また、地方発のベンチャー企業が成功するための秘訣も解説する
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「ユーザーイン」の視点で新しい市場を切り開く
1964年、病に倒れた父の後を継ぎ、大阪の小さなプラスチック製品工場の社長となった大山健太郎氏。次々と新しい市場を切り開き、1000点もの商品を持つ大手生活用品メーカーへと育てあげた。地方発の小さな企業が大きく成長するた…
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最初はフェイスブックも投資家にNOと言われた
このほど来日した世界有数のインキュベーション組織である米ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)のティモシー・ローCEO。その目的は、東京への進出を検討することだった。東京の可能性と世界のスタートアップの潮流につ…
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世界有数のスタートアップ基地が日本に進出?
日本はスタートアップ育成で、出遅れているのか。世界有数のインキュベーション組織である米ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)のティモシー・ローCEOに、世界の流れと日本の向かうべき方向について聞く。
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実はど田舎ほど起業に向いているのです
“起業大国”の米国でニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授を務める入山章栄・早稲田大学ビジネススクール准教授。都心より地方で起業したほうが勝算が高くなる理由を、米国・シリコンバレーとの比較で語る。
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起業で成功するには、ビジョン、数字、政治力
『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』などの著書もある若手経営学者、入山章栄・早稲田大学ビジネススクール准教授。日本の起業シーンを活性化させるための手法を経営学の視点から評価し、米国との比較を盛り込みながら解…
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節水には社会を変える力がある
東大阪の町工場で育った3代目が立ち上げたDG TAKANO。約9割の水を削減できる節水ノズルの今後や海外展開について聞いた。
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倒産寸前でやっとつかんだ販路は居酒屋
東大阪の町工場で育った3代目が立ち上げたDG TAKANO。約9割の水を削減できる節水ノズルの販路開拓に成功した。
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町工場の3代目が創ったノズルは節水率9割!
東大阪の町工場で育った3代目が立ち上げたDG TAKANO。約9割の水を削減できる節水ノズルが世界から注目を集めている。
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「フリーランス全国行脚ツアー」で地方を変える
地方に住むフリーランスと都会の大手企業からの仕事をマッチングさせるサービスを提供するランサーズ。東京・渋谷に本社を置きながらも、このところは地方創生の観点から、大きな役割を担うとの期待が高まっている。
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クラウドソーシングで稼ぐにはチームがカギ
地方に住む何十万人ものフリーランスに、大手企業などからの仕事をマッチングさせるサービスを提供するのが、ランサーズだ。日本でのクラウドソーシングの草分け的存在である同社は、先駆者としての“生みの苦しみ”も味わってきた。
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地方にいて東京の仕事ができたらいいじゃない
「ランサーズ」とは、“仕事を依頼したい人”と“仕事をしたい人”をマッチングさせるサービスだ。デザイナーやイラストレーター、カメラマンといった数十万人ものフリーランスが、時間や場所にとらわれない働き方を実現している。
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