シリーズ
記者の眼

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「感情持つ車」の実現へ、ルネサスが開発キット
クルマがドライバーの気持ちを読み取り、思いやる――。ルネサスエレクトロニクスは声や表情からドライバーの感情をくみ取って反応する「感情を持つクルマ」の開発ができる半導体キットを年内に発売すると発表した。ドライバーや搭乗者の…
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カンパチ親子が「銅の生け簀」を選ぶ訳
養殖魚の生育スピードが25%早くなる。カンパチ養殖の第一人者、久保隆邦さんにとって、銅製の生け簀は絶対的な必需品だ。しかし、周囲の養殖業者に教えても、なかなか導入が進まない。詳しく話を聞くうちに、日本の養殖業が抱える問題…
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記録更新!50日で1億円調達した“自転車”
国内のクラウドファンディング記録が塗り替えられた。ソニーの記録を破ったのは和歌山県のベンチャー企業。自転車とバイクの間のようなユニークな製品が支持を集め、1億円を調達した。クラウドファンディングがこの数カ月で急速に市民権…
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「辺境」に挑む今ドキの起業家たち
日本がスタートアップ投資に沸いている。かつての日本のスタートアップ、ベンチャーを取り巻く環境に比べると、かなり未知の分野、事業モデルであっても一定の技術的な裏づけがあれば資金を集められるようになった。「辺境」に挑んでいる…
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格安4Kテレビが映し出す東芝の存在感
夏のテレビ商戦で密かなヒット商品となったドン・キホーテの格安4Kテレビ。6万円を切る価格に加えて、東芝製ボードの採用も注目を集めている。異端の戦略で築いてきた「レグザ」のブランド力を再認識させられることになった。
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働くママが終止符を打った霞が関の“伝統芸能”
総務省は6月末、法制執務業務支援システム(通称e-LAWS)を本格稼働させた。約4000にのぼる国所管の法令をインターネット上で参照でき、二次利用もしやすくなる。記者や弁護士には非常に有り難いシステムなのだが、このシステ…
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ベトナムのインフラ構築最前線で見た中韓の台頭
ベトナム最大の経済都市であるホーチミン。ここで同国初の地下鉄トンネル工事を日本企業が担っている。現地を見て感じたのは日本の技術力の高さとベトナムの経済発展、それに伴う需要拡大のポテンシャルだ。しかし、日本人がどこかで思っ…
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東急とリクルートが復活させる「ビットバレー」
1990年代後半から日本のスタートアップの集積地を目指してきた東京都渋谷区。ここを舞台にスタートアップの可能性を探る大企業の動きがある。
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5店舗で店長1人、でも“ブラック”じゃない
日本全体で「働き方改革」が叫ばれる昨今。ベビー・子供用品最大手の西松屋チェーンに、現場起点で改革を生み出す好循環を見た。
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防衛産業がミサイル防衛構想に身構える理由
北朝鮮の「ICBM」(大陸間弾道ミサイル)問題など安全保障情勢の緊迫化に伴い、ミサイル防衛を強化せよとの意見が政府・自民党で勢いを増している。防衛予算が拡大する可能性もあるが、国内防衛産業はもろ手を挙げて歓迎、というムー…
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東電、東芝…。政府が作るゾンビ企業群の恐怖
本来ならば破たんしている企業が、政府の支援によって生き延びる。そんなゾンビ企業が民間企業の脅威になっている。実質国有化されている東京電力に続き、東芝もゾンビ企業となれば政府が管理する強大なゾンビ企業群ができあがる。
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自動車業界はポスト「タカタ」時代に備えよ
タカタの問題が自動車業界に与える影響は、多くの人が想像するよりも大きいと記者は考える。自動車メーカーと部品メーカーの信頼が揺らぎ、それによりこれまで必要なかったコストが発生するからだ。ポスト「タカタ」時代の今、何をすべき…
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東電小早川新社長が「成さねばならぬ」こと
東電グループのトップが交代し、小売り部門出身の小早川智明氏が新社長に就任した。既に2回、小早川社長は多くの報道陣を前にした記者会見に臨んでいるが、慎重な物言いが目立ち、物足りなさを感じる。小早川社長は手をこまぬいている暇…
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「年下上司」と「年上部下」でもうまくいく
日本でも年功序列型の人事制度が見直され、年齢が上がるほど役職が上がる時代ではなくなった。だからこそ「年下上司」の下でも「年上部下」がいきいきと働ける環境を整えることこそが、企業の競争力を高める手段となる。
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コニャックを炭酸で割る日
ブランデーやコニャックと聞いて、読者の皆さんはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。紳士がグラスを回しながら、琥珀色の液体をストレートで味わう。そんなシーンを思い浮かべる人が多いかもしれない、しかし、そんなイメージを変え…
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「公用車で保育園送迎」は職権乱用なのか
週刊誌に取り上げられた、国会議員が公用車で子供の保育園送迎をしていた問題。国会議員を一般の人と同列に論じることは妥当なのか。そもそも、送迎を「私的利用」と捉えること自体が間違っているのではないか。
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明治期創業の「竹」専門メーカーはこう復活した
高知県須崎市に、竹材専門メーカー、竹虎・山岸竹材店(以下、竹虎)の本社工場がある。「斜陽産業」と言われるような業種で、倒産の危機から見事復活してファンを増やしている会社があると聞いて「面白い!」と思い取材に足を運んだ。
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マツキヨ、売上高3位転落も「焦ってはいない」
マツキヨHDが銀座に新業態を出店。2016年度決算で、売上高1位から一気に3位に陥落した同社は、どう巻き返しを図るのか。「まったく焦っていない」と語る松本清雄社長の真意とは。
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踏み出せなかった就活、阻んだ性の悩み
23歳の女性Aさん。彼女は、身体と心の性が一致しないトランスジェンダー女性だ。男性の身体に生まれたが、女性として生きている。2年半前の冬、就職活動を始めようとした彼女の前に大きな壁が立ちはだかった。
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有機ELテレビでシャープとJOLEDが組む?
20日のシャープの株主総会と経営説明会。伴厚志ディスプレイデバイスカンパニー副社長の口から、驚きの発言が出た。「日本の技術を結集して新たな大型のテレビに向けた開発をしたい」。何が驚きか。これが同社の有機EL戦略を語る中か…