シリーズ
記者の眼

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三陽商会リストラ、もがく老舗の試行錯誤
250人規模の希望退職を募集すると発表した三陽商会。今期赤字脱出の計画をつまづかせた要因のひとつが、ネット通販の成長鈍化だ。同社は買収したルビーグループのノウハウを活用するなどして再加速を目指すが、リストラは商品の品質と…
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個人データを消費者に取り戻す戦いが始まった
自身のデータを売りたい個人と、データを買いたい企業を仲介する「情報銀行」の実証実験が次々に立ち上がっている。ベンチャー企業のデータサイン(東京・渋谷)は法律でも十分に保護していない機能の実現に取り組んでいる。
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店内カメラ700台、福岡で見つけた「未来の店」
タブレット付きのショッピングカートに、700台の店内カメラ。九州のあるディスカウントストアが進めるIT活用は、一般的なそれと一線を画す。見た目からして異様なこの店舗には、「未来のお店」のヒントがある。
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実家の近所の「人口ピラミッド」を作ってみたら
東京の多摩ニュータウンや、大阪なら千里ニュータウン……。「老いる新興住宅地」はいまどき珍しい現象ではないだろう。だが自分の育った実家周辺が、その渦中にある様子を目の当たりにして、コトの深刻さを実感した。
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「書店は、余裕で生き残れる」
出版不況の中でも着々と展開を続ける「天狼院書店」。2013年の開業から短期間で全国5店舗に拡大した。店舗を使ったイベントを数多く仕掛ける背景には、「クリエイター集団」として成長するという狙いがある。
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地震被害のガス復旧を助けた“新顔”
2018年6月18日に発生した大阪北部地震は、大阪府高槻市や茨木市などで最大震度6弱を記録。死者5人、負傷者361人の人的被害のほか、各地に物的被害をもたらした。大きな被害を受けた都市ガスの復旧現場に、東京電力など他の地…
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大塚家具、スポンサー選び難航の理由は社長?
経営不振に陥っている大塚家具のスポンサー交渉が進展しない。大塚久美子社長の処遇がハードルになっている模様だ。スポンサー候補から、経営の責任を問われ、退陣を求められても頑なに拒むのはなぜか。
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3年で20のビジネスを起こした男
3年間に20件ものビジネスを起こした経験を持つ、スタートアップ企業社長の加世田敏宏氏。ビジネスモデルの確立には紆余曲折があったが、自身の経験から貿易業務の効率化という事業を見出した。
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インバウンドの”聖地”新宿・歌舞伎町の処方箋
日本が真の観光立国になるには何が必要か。外国人客の“聖地”へと変貌を遂げる新宿・歌舞伎町に学ぶ。
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官僚→女性誌編集者→弁護士、転身の果実
官僚からファッションエディター、そして弁護士に転じた女性がいる。一見異色のキャリアだが、本人にとってはいたって自然な決断だった。異なる業界からの視点があることで、自分にしかできない仕事ができるという。
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老舗黒板メーカーが「IT企業」になれたワケ
老舗黒板メーカーのサカワ(愛媛県東温市)は「IT企業」に転身しつつある。スマートフォン画面をプロジェクターで黒板に投影するアプリなどの画期的な製品が話題を呼んでいるのだ。
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女性研究者の割合が低いのは保育園が原因?
高齢化率が高いのは、長生きする高齢者が多いからだろうか。研究者全体に占める女性の割合が低いのは、女性研究者の子どもが保育園に入りにくく子育てが妨げになっているからだろうか。数字の使い方に潜む「からくり」に着目してみた。
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なぜ? みずほFGがスタジアムで実証実験
みずほフィナンシャルグループは富士通などとスタジアムでのキャッシュレス化の実証実験を実施。従来と異なる消費体験を提供し、その過程で生まれるデータを活用する狙いだ。
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「末路本」著者Sの人格が、AI解析で丸裸に!
筆者は、IBMのAI「ワトソン」を使い、日経ビジネスに長期間連載している、あの人気コラムニストの性格を分析してみた。さらには、雑誌「日経ビジネス」の特集を分析したところ、実にはっきりした傾向がみられた。
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超早期化の就活、時期見直しに影響か
インターンシップをきっかけに内定を獲得する学生の存在が顕著になってきている。内定超前倒しの傾向が強まり、現大学3年生で2020年4月入社の「20採用」でも拍車がかかりそうなのだ。
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ヤフー、レシピ動画クラシル子会社化の先
ヤフーはレシピ動画サービス「クラシル」を運営するデリーを子会社化。成長余地の大きい食材分野のECに本格的に進出する足掛かりにしたい考えだ。
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三菱地所社員が自ら試す10年後のオフィス
働き方改革でリモートワークなどが広がるなか、オフィスという場所のあり方が問われている。あえて出社したくなる――。そんな魅力的なオフィスの形を、三菱地所が自らのオフィスを使って模索している。
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手持ち「0円」でも海外旅行に即出発?!
手持ち「0円」でも旅行に行ける新サービスが登場した。深刻化する若者の海外旅行離れ。その大きな要因が、「お金がない」こと。新サービスはこの夏、若者たちの救世主になるか?
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「心地良いなら、どんな手段でやってもいい」
植物や自然に関わる職業の中にも、近年になって存在感を増しつつある職業がある。屋内空間に緑を導入する「植物空間デザイナー」や、生態学などの知見を活かして地域計画を主導する「ランドスケープアーキテクト」だ。その背景にはIT技…
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上から目線が邪魔するオープンイノベーション
取材した大手企業主催のビジネスコンテスト。授賞式が終わったあと、記者が「きょうの発表内容、社内のアイデアとは違うなという感触はありましたか」と尋ねると、主催企業の役員から聞かれたのは耳を疑う一言だった。