Focus 20
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学

-
9時10分前を理解できない若手を生んだ日本語軽視のツケ
言語を習得するためにはたくさん聞くだけじゃなく、たくさん読むことが必要不可欠で、言葉の運用力を高めるには語彙力が影響することを体感した
-
「仕事人」する50代女性に「組織人」オジサンが学ぶもの
「昇進・昇格」を重視した年齢は、男性では30代がピークだったのに対し、女性では40代がピーク。男性の50代で「昇進・昇給」を重視した人が10.3%だったのに対し、女性の50代では17.5%だった。
-
時代を巻き戻した厚労省パワハラ認定の唖然
つまるところ、パワハラ対策とは「労働者である前に人間である」という至極あたり前の価値観を共有すること。労働者はその人格を与えるのではないという哲学を経営者が忘れないことだ。
-
チームワーク至上主義の誤解と「ONE TEAM」の奥義
今回の日本代表はそれ以上に私たちを魅きつけるものがあった。私は「ONE TEAM」「信頼」という、私たちの内部に組み込まれた本質を彼らが具体的に見せてくれたからだと考えている。
-
台風19号の教訓、意思決定を惑わすバイアスの正体
想起ヒューリスティックでは、記憶時のインパクトが大きかった情報、何度も経験している情報、身近な人の具体的な情報を手がかりにするため、誤った判断につながるとリスクも大きい。
-
再来した大リストラ時代と「雇用流動化」礼賛の幻想
どんなに希望退職や早期退職というオブラートに包んだような表現を使っていても、その実質はリストラであり、それは1人の人間の人生を大きく翻弄する“刃(やいば)”であり、周りにも悪影響を及ぼすということを忘れていけない。
-
世界最低レベルの外国人受け入れ寛容度、ニッポンの末路
本来、外国人が加わることが外圧となって、日本人特有の同調圧力や単一の価値観が否応なしに壊れていくものだが、逆に同調を強いる空気感が広がっているように思えてならない。
-
父親不在の「会社員社会」が追い詰める母親たちの苦悩
育休や時短など、「父親の働き方」に関して議論がされていないどころか、俎上にも上がっていないことに違和感を抱いている。
-
50代は使えないの嘘、言葉にできない暗黙知を生かせ
30そこそこの若造が、シニア社員をまるで給料泥棒のろくでなしのように言っているのを目の当たりにしたら、頭にきちゃってね。
-
「生かすも殺すも俺次第」フリーランス礼賛社会の光と陰
所詮、フリーランスは会社という組織の出入り業者でしかないわけで。「これでおしまい」と言われれば、抵抗する術もなく「はい」と引き下がるしかない。
-
正社員「逆ギレ」も、非正規の待遇格差が招く荒れる職場
「非正規と呼ぶな!」と指示したメールが厚労省内に出回ったらしい。先週あちこちで批判されていたので、ご存知の方も多いと思うけど簡単に振り返っておく。
-
現実を見ない「財政検証」が奪う定年後のラストチャンス
“虚構”のモデルと“虚構”の未来を、いくつものパターンで弾き出している。一所懸命計算してくださった人には申し訳ないけど、わざと分かりづらくさせているのではないか? と、ついひねくれた見方をしてしまう。
-
増える10代の自殺。「指導死」はなぜ起こる?
19歳以下の未成年の自殺死亡率は2.8で統計開始以来最悪。欧米では若者の自殺率は1990年以降、減少傾向にあるのに日本は逆。15~19歳の未成年者に加え、20代の死因のトップはすべて「自殺」だ。
-
勝ち組が威張る同窓会も60過ぎたら「ただの人」
先日、60代の男性にインタビューをしたときに、流れで同窓会の話になり、それが実に興味深く、「60過ぎの同窓会」についてあれこれ考えてみようと思った次第だ。
-
海外からも揶揄される貧しき長寿国ニッポン
日本の相対的貧困率はG7でワースト2位。ひとり親世帯に限るとOECD加盟国35カ国中ワースト1位だ。
-
他人ごとではない老後破綻、60過ぎたら最低賃金に
働き方改革のしわ寄せをうける中間管理職は疲弊し、役職定年でモチベーションが下がり、雇用延長で経済的に窮し、65歳以上になると「働きたくても仕事がない」。これが令和の現実なのだ。
-
かんぽ生命不正事件にみるダメなトップの共通項
記者から「日本郵便にかんぽ生命はモノを言えないようなパワーバランスがあるのではないか?」との質問があったが、記者会見をみれば一目瞭然である。
-
キレる、スネる、自己中「モンスター部下」の猛威
これまで職場のストレスを考えるうえで「最大のリスクは上司」だった。が、今や組織内でパワーは上司にあっても社会的にパワーを持つのは部下だ。
-
介護へ転籍上等!叩き上げ損保マンを舐めるべからず
そもそもマネジメントは管理ではなく、動かすこと。限られたリソースを最大限に動かし、生かすのが、マネジメント。「人の回し方」「情報の回し方」「カネの回し方」をいかにマネジするかで働き方は大きく変わる。
-
“塩漬け”おじさんが定年後再就職で失敗する理由
再就職とは転職であり、どんなに培ってきたキャリアがあろうと、どんなに高い役職についていたとしても、それは過去の遺物。とても難しいことかもしれないけど、その過去を一掃しない限り適応は無理。