Focus 20
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学

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守るのは「上級国民」? パワハラ公募横行、霞が関の深き罪
霞が関の若手国家公務員は、「無定量、無制限」で酷使され、サービス残業は「国家官僚としての使命感」と美化され、命を削りながら働いてきた。その異常な職場に、やっと、本当にやっと、光が差し込んだのは素直にうれしい。
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50歳よ、最後の意地を見せろ! 2022年を生き抜くコツ
昨年末、久々に同年代の人たちと話す機会があり、その時の「空気感」が、実に大人で、前向きになれる脱力感があり、かなり良かったのである。どこもかしこも八方塞がりで、笑うしかない。しかし、そのおかげで、自分で動くしかない、と腹…
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「50歳おじさん=不良債権」が40代の問題になった2021年
今回は2021年最後のコラム。例年通りこの1年にたくさん読まれたコラムを振り返りながら、あれこれ考える。すでに仕事を納め、年末年始の休みに入ってる方も、お付き合いいただければ幸いである。
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残業消えたら、たちまち貧困? ありえないニッポンの常識
日本の雇用問題の根深さを痛感させられたのが、「いまだに残業代を前提に生活している人たちが相当数いる」という、300%くらい「おかしな事実」だ。
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プランBを持たない悲しきおじさんと「会社への愛着」
会社を見切るべきか、留まるべきか――。50代のベテラン社員たちが、“会社との関係”でザワついている。そんな方に役立ちそうな調査結果が公表されたので、あれこれ考えてみようと思う。
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批判を批判する正義と、晩節を汚す「偉い人」
批判してばかりと「批判を批判する」人たちは、決まって「批判じゃなく対案を」と言うが、批判される側の受け止め方次第で、批判は対案に値する貴重な意見になる。
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罵倒、恫喝、隠蔽三昧 パワハラ王国日本と企業の下心
ビジネスパーソンとしても、人間的にも敬愛する知人が、パワハラで苦しんでいたことを知った。異動先の上司に、半年以上にもわたり膨大な業務を課せられ、チームメンバーの目の前で罵倒されるなど、パワハラを受け続けていたのである。
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中高年は給料もらいすぎ? 現場を軽んじた会社の末路
なぜ、日本の賃金はこんなにも低いのか。新型コロナウイルスの感染拡大の前には「空前の人手不足」に陥っていたのに、なぜ賃金は全く上がらなかったのか。
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もう死ぬしかない 激増する若者の自殺と奥さん幻想
新型コロナウイルスはすべての人たちから平等に日常を奪ったが、その影響は平等ではなかった。コロナ以前は、私たちと同じ日常の中にいる“隣人”だった人たちが、「もう生きられない」と、この瞬間も声にならない叫び声を上げている。
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選挙は「ミニスカで!」 世界ビリ国爆走する日本の政治
衆院選の候補者たちが、街頭演説に必死だった10月末。私のフェイスブックのタイムラインに、ある女性議員の街頭演説の動画が“目を疑うようなコメント”とともにシェアされた。
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ウチの部長か? グループ1984年の警告と「おじさん構文」
先日、「おじさん構文」なるものを初めて知った。なんでも、数年前から若者の間で使われている言葉で、会社の“おじさん社員”から送られてくるメッセージやLINEの“おじさんならでは”の特徴のことらしい。
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大手社員のうぬぼれ感と、初老化する若者の意識
先日、ある企業の部長さんとお話ししたときに、興味深い話を聞いた。「最近の若者は、ワクワクするって意味が分からないと言うんです。働く意識が私たちと違って、仕事そのものに興味がないと」
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ゴリラ研究から考える日本の課題 河合薫氏・山極壽一氏対談
健康社会学者の河合薫氏が、ニホンザルやゴリラの研究で世界的に有名な総合地球環境学研究所所長の山極壽一氏をゲストに迎える対談「昭和おじさん社会はサルにも劣るのか?」を2021年10月28日(木)15:00~16:00、ライ…
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捨てられたと泣く母 親を看取るのは誰か?
介護現場は問題が山積し複雑化している。しかし、「命を預けられることの重み」について、私たちはもっと考え、負担する覚悟が必要に思う。
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岸田ノートに何が? 謎の「分厚い中間層」の実態
今回は「分厚い中間層」についてあれこれ考えてみる。ご承知の通り、岸田文雄首相は「新時代共創内閣」との看板を掲げ、「令和版所得倍増」をうたい、「分厚い中間層」をつくると豪語している。
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金持ちおじさん、裸で始めたセカンドキャリア
今回は「セカンドキャリアに必要な考え方」というテーマで、あれこれ考えてみようと思う。「あなた」がイメージするナニかのヒントにつながると願いつつ筆を走らせます。
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「お肉!」と喜ぶ母子と非正規21万人減 見えない貧困急増
日本には何年も前から「貧困」問題が存在していたのに、「貧困」という2文字を、いったいどれだけの人が「自分たちの問題」として考えてきただろうか
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45歳で定年、40歳で賃金打ち止め! 一流経営者の発言大炎上
サントリーホールディングス新浪剛史社長の「45歳定年制発言」が波紋、いや、大大大炎上している。9月9日、経済同友会の夏季セミナーにオンラインで「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」と述べたのだ。
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早苗と百合子の同床異夢 「女性」は票にならない?
今回は皆さんには、きっと興味がないテーマを取り上げる。おそらくページビューという“票”にはつながらない。はい、そうです。今回のテーマは「女性活躍どうなった?」です。
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定年延長やめときゃ良かった 契約破りの末路
「定年延長は……失敗だった」と嘆く、中小企業の男性から相談を受けた。ベテラン社員への期待が裏切られた、と言う。これは「働かないおじさん&おばさん問題」とはちょっとばかり異なる。日本企業の病巣そのものに近い。