Focus 20
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学

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今も続く“シン・ゴジラ”とのリアルな戦い
“シン・ゴジラ”とのリアルな戦いは、福島の地で、今もまだ続いている。心身ともに過酷な"現場"において、縁の下で皆を支えているのは日本の"片桐はいり"さんだ。現実世界もこの作品の中でも、人間は愚かだが、温かく、力強い。
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9月1日、生徒の自殺は急増し、教師は灰になる
「9月1日は、私たち教師にとっても“魔の日”。学校に来なくなる先生がいるんです」。教師の労働環境は依然厳しく、改善の糸口すら見えない。大人社会の“病気”は、子ども社会に伝染する。10~14歳では死因の約20%が「自殺」な…
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妻が苦しむ「夫のウツ」を量産する日本企業
「ウツ」がこれだけ社会問題化しているにもかかわらず、メンタル不全による休職者は全然減らない。企業の取り組みも、予防よりも事後対応にシフトしつつある。ウツを個人の問題として捉えている限り、改善は全く望めない。
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「働き方改革」が描く、自立の名の下の弱者排除
このほど公表された「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために」懇談会の報告書。安倍政権が進める「働き方改革」の方向性がうかがえる。「自立」「個の確立」という言葉が乱舞するその内容には、弱者排除の匂いが色濃く漂う。
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障害者を傷つける、私たちの「感動ポルノ」の刃
障害者を傷つける“感動ポルノ”。私たちの中に、多かれ少なかれ存在する。「自分たちを感動させてくれる対象」としての役割を相手に求める、“温かさ”をまとった冷ややかな視線が、障害者を生きづらくしている最大の原因なのではないか…
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自称「非・負け組」50代を襲う下流老人の恐怖
高齢者向けのある調査で、欲しいものは「お金」との回答比率が「幸せ」を大きく上回った。生活困窮者は、さして多くないと推測されるにもかかわらず…。このギャップの背景に見え隠れするのは、絶対的価値観の欠如が伴う面倒な中流意識だ…
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参院「23%」と“スカート履いたオッサン”の壁
参議院における女性議員比率が過去最高になったにもかかわらず、全く話題にならない。政府は、女性活躍の目標値を、事実上引き下げた。女性活躍は一進一退。なぜそうなるのか?「30%」という数字から考える。
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義務的に仕事してるあなたには「○○力」がない
上司から「義務感だけで仕事をしてる」と言われたことはありませんか?義務感でやる仕事の主語は、「自分」ではなく「他者」。そうなってしまう原因の一つは、「意志力」の欠如にある。では、そもそも「意志力」とは?
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「50代社員は無駄」若手にそう思わせる会社の罪
今回は、若手から「無駄扱い」されるオジさん社員について考える。ある座談会で30代社員数人と話をしていたら、50代社員に対する不満が爆発!ただ、彼らは本当に「無駄」なのか?“よどみ”に浸かってしまい、困惑しているだけではな…
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“塀の中”で見えた「依存なき自立」観の罪深さ
累犯受刑者や暴力団員が入所する刑務所を訪問した。そこには、今私たちが直面している社会問題がそのまま存在していた…。3人に1人が2年以内に刑務所に戻ってしまう現実は、今の日本の閉塞感を冷徹に映し出している。
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舛添・東電に見る「自己保身バトルロイヤル」
全く関係ないように見える、舛添都知事の辞職と東電の「炉心溶融」非公表問題。ただ、両者の根っこには、権力者に見られがちな「自己保身」というやっかいな"習性"が横たわる。舛添事件を題材に、「自己保身」についてアレコレ考える。
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「飛ばされた…」 それでも強い人の共通項
話題の書『左遷論』の著者・楠木新さんとの、「左遷」をテーマにした特別対談の後編。今回は、左遷に直面した際の心の持ちよう、左遷をきっかけにした人生の再出発をテーマに、話が進みます。
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いつか、あなたも必ず「飛ばされる」
話題の書『左遷論』の著者・楠木新さんとの、「左遷」をテーマにした特別対談。前編に当たる今回は、左遷のリアルなメカニズム、左遷のバリエーション、会社員が「左遷」という言葉を使う際の隠された心情などを話題に、話が進みます。
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内心、「医者は酷使されていい」と思ってない?
医師の過労死や長時間労働の報道熱は低く、医療ミスとは対照的だ。「医者は高額所得者だから酷使されてもいいんじゃない?」的なまなざしが、どこかにあるのでは。今回は、「酷使される勤務医の実態」をアレコレ考えてみる。
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河合、“キャバ嬢”が就活に有利? に物申す
キャバ嬢経験のある学生は、就活で有利! ウソかと思いきや、ネットで検索してみると、それらしきことを示す情報が多くある。オトナの勝手な見解や意見に右往左往する就活学生たちを見る度に、憤りを感じるのは私だけ?
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衆院厚労委のALS排除に見る日本の深刻な在り様
衆議院厚生労働委員会に、難病ALS患者の代表として参考人出席する予定だった岡部さん。ところが、「答弁に時間がかかる」と出席を拒否されたと報じられた。岡部さんのコメント「深刻なこの国の在り様」について考えたい。
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長時間残業放置の俺サマ社長は殺人未遂で問え!
「過労死ライン」と呼ばれる月80時間超の残業をした従業員がいる企業は全体の2割強、従業員1000人以上の企業では6割。「KAROSHI」が海外で使われる不名誉な“英語”になってから30年。状況は何も変わっていない。
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絶望の現場が“自死”し、燃費偽装が生まれた
今回は、三菱自動車の燃費偽装事件に関連し、「言っても無視するトップ」の問題を考えたい。正しいことを言って無視されたときの屈辱は、心底しんどい。 「より良く」という熱意が失せ、絶望した人間は、自暴自棄の感情に支配される。
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岡崎レスターが最後まで愚直さを貫徹できた理由
奇跡の優勝を果たした、日本代表FW岡崎選手が所属するレスター・シティ。シーズン中、監督や選手が語っていたステキな言葉の数々から、優勝の理由、サッカー素人までがその優勝に熱狂したワケを「心」の面から分析してみる。
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ミドルの自殺増える5月。“先送り”は正しい!
5月は「自殺者」が増える季節でもある。震災も含め、なんらかのストレスの雨に降られているすべての人にとって、5月というのは魔の季節。その罠にはまらないよう、ストレス対処の基礎知識を身につけ、役立ててほしい。