Focus 20
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

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ダイハツは1ミリ、1グラム、1秒、1円にこだわり抜く
ダイハツ工業は軽自動車という世界の中で何十年も「人も荷物もしっかり乗せましょう」という思想のもとにクルマ造りをやってきた。クルマを少しでも小さく、コンパクトにしていく。そうすれば必ず軽くなって安くなります。クルマってそう…
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浪速のロッキー、こんなに安うてええのんか?
「何だ、このクルマは。軽自動車か」。兄貴のお屋敷に迎えに行くと、開口一番こう言われてしまった。「軽じゃありません。5ナンバーの小型車です。このクルマに試乗して記事にするんです。中に入ると意外と広くていいクルマです。今回は…
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押すなよ、絶対に押すなよ。
ステアリングとサスペンションの構造変更により、乗り心地と操縦性が向上した。ではそれにより、失ったものはありますか。クルマの性能は何事もトレードオフだと思うのですが、現代的になって得た分、失ったものは何ですか?
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俺のクルマはこんなにスゴかったのか
徐々にクルマが傾いていく。いささかの恐怖を覚える。これはすごい。本気ですごい。事前にプロが運転するクルマで“予習”していたから迷いなく臨んだが、自分の判断では絶対に入らない角度である。すごい。
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新型Gクラスが捨てた、一番大切なもの
新Gクラスは本当に良くなった。でもその分失ったものもあります。それはとてつもなく大きく、僕やフェル兄にとって、非常に大事なことです。今回のモデルチェンジで、メルセデスはかけがえのない、大切なものを捨ててしまいました...…
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娘の運転するGのヨコに乗り、感無量のフェル
教育に失敗し、「いまの時代、クルマを持つ意味が分からない」と抜かしやがるバカ息子と比べ、かわいい娘はクルマが大好きだ。最近は“あるクルマのCM”を見て、「どうしてもあのクルマをMTで運転したい」と、マニュアル免許を取り直…
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専門家じゃなくて、クルマ屋になろう!
社長は「とりあえずバッターボックスに立て」と言うんですよ。そして「三振しても“ナイススイング”と言えるようブンブン振れ」と。トップがそう言うのだから、90万台だ何だという過去の数字にビビってちゃいけませんよね。
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仲良しクラブなんかやめちまえ!
トレンドに乗っかって、SUVがみんな同じような形になってしまったら面白くない。どのメーカーを見ても、同じような種類の、同じような形だとつまらないですよね。だから一旦リセットして、原点に立ち戻ってクルマを造ろうと思ったんで…
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マストじゃないなら要らないの?
これからの世の中は、そのプラスαがどんどん必要になってくる。プラスされたαの部分はムダなものかもしれない。クルマ本来の機能からすれば不要なものかもしれない。でもこれからは、そのムダこそが大事なんじゃないかな、と思ったんで…
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8割の顧客が“否定”するRAV4
「10人のうちの2人は来てくれるけど、8人からは嫌われている」と考えちゃうんです。2人のお客様はRAV4を買おうかなと。でも8人のお客様は、RAV4なんかいらねぇやと思っている。そして実際に他社のクルマを買っている。
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カンバン方式のトヨタの金看板
奥志賀までのアップダウンが続く凍結したワインディング。学生のころから数えて、それこそ100回以上も往復した道であるが、これほど安楽に走ったことはない。技術の進歩はすごい。
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タイヤも輪ゴムも基本は一緒
ゴムって動かしていたほうがいいんですよ。常に動かし続けたほうが物質として安定します。だから毎日クルマに乗られる方と、例えば月に1回しか乗らない方のタイヤを比べると、乗らないほうがクラックは入りやすくなります。
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タイヤの違いは匂いで分かる!
「ベテランの人は、加工中のゴムの肌合いを見ただけで最終製品まで分かるものなのですか?」「見た目だけじゃ分かりませんが、プロになれば匂いで分かる者はいますよね。たぶん各混合工程に1人ぐらいはいると思います」
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フェル、メディア非公開のタイヤ工場に突撃取材!
取引先を除き、部外者立ち入り禁止である。マスコミ初登場である。何で社外の人がここに、と幾度となく従業員の方に訝しい目で見られた(マスク姿だったこともあるのだろうが)、文字通りの初取材である。
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日産のエンジニア、堂々の「世界一」宣言
我々は自動車会社です。品質や信頼性を担保すべきである、という考え方の元で開発し、製造しています。今までに何十年もかかって積み上げてきた技術や知見がたくさんあります。でもそれが、逆に足枷になってしまっている部分もあるのでは…
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戦闘ヘリ「アパッチ」並み? プロパイ2の冗長性
手放し・車線変更を実現するとなると、周囲を360度、常に見られるようにしなければいけない。しかも冗長性を持たせなければいけない。実は全てのシステムが二重系になっているんです。
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(時期が時期ですがww)日産顔でコンニチハ
プロパイロット2.0という、日産の持つ最新技術を搭載するにあたって、そのクルマが「日産車」という冠が付いていないのはおかしいよね、という話になったんです。我々は今、「技術の日産」としてコミュニケーションしているので。
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プロパイ2.0は自動運転に非ず
今回からお届けするのは、ビッグマイナーチェンジが施され、最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」が搭載された日産スカイラインです。
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バッテリーは見ていないとサボる運動選手
バッテリーを運動選手に例えると……バッテリーにとって充電は言わばトレーニングなんです。トレーニングは楽じゃないですが、正しく行えばいい成績が出せるようになる。バッテリーで言えば、適切な充電をして電圧をキープしていれば性能…
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バッテリーを変えると走りは良くなるか?
フェル号のバッテリーの調子がイマイチ優れず、ボッシュ製のものに交換したことは何号か前のヨタ話でお伝えした通り。以来クルマは絶好調で、「バッテリーでクルマの調子はこうも変わるものか」と感嘆した次第である。