この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。
Focus 20
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

411回
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BYD 日本が放棄した「垂直統合」でEV世界一にのし上がる
BYDは祖業であるバッテリーはもちろん、パワー半導体からモーター、LEDライト、そしてシート生地にいたるまで内製化している。「売ってくれなければ、手に入らなければ、自ら造り出せばいい」、そんな自前主義の精神でBYDは世界…
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侮り難し中華EV! 刮目して見るべし
今回お届けするのは、中国製のEV、比亜迪(BYD)のATTO3である。日産サクラ、フォルクスワーゲンのID.4に続いて、本企画で紹介する今年3台目のEVだ。「中国製のEVか」と色眼鏡で見てはいけない。その仕上がりは驚くほ…
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「脳に厳しい時代」をどう乗り切るか、フェルのMRI体験記その2
脳をいつまでも健康な状態に維持するにはどうしたらいいのか。横浜新都市脳神経外科病院の森本院長によると、現代の生活様式は脳に悪影響を及ぼす要素が多く、厳しい時代なのだという。スマホの使用を控え、ストレスを減らし、挑戦し続け…
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死にたくなければ脳ドック!フェルのMRI体験記
大型連休直後ということで、今回は番外編をお届けする。健康の話だ。最近、立ちくらみに悩まされていたという筆者。クルマの運転中に目まいが起きたりしたらシャレにならない。そこで知り合いの医師の元で脳ドックを受けることにした。結…
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100万円値上げの新型カングー。ライバル登場が思わぬ援軍に
カングーは今回のモデルチェンジで280万円から約400万円と一気に100万円以上も値段が上がりました。もちろん内容はとてつもない進化を遂げていますから、決して割高になったわけではないのですが、それでも値上げ額だけを取り上…
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ルノー新型カングー 日本のファンつなぎとめる「特別3点セット」
熱烈なファンも多いルノーのカングー。旧型に対する愛の深さゆえに、新型にアレルギー反応を起こすファンも少なくない。デザインを一新した3代目カングーも愛されるようにと、ルノーは日本向けの「特別仕様」を用意したという。
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“ドデカングー”をマニアは買うのか?
今回の試乗には特別な思い入れがある。筆者は今や先代となった2代目カングーのオーナーなのである。自分の乗っているクルマがフルモデルチェンジされた。気になるのは当然だ。大型化して立派になったという3代目の新生カングー。その出…
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EVはこれからどうなるのか?ID.4を通して見る欧州のEV事情
欧州連合(EU)は3月28日、条件付きながら2035年以降もエンジン車の販売を容認する方針に転換した。今回のフォルクスワーゲンのインポーターインタビューは3月中旬に実施されたが、その内容はEUの方針転換を踏まえたかのよう…
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“ドッカン”じゃないID.4 目指すは「EVの民主化」
フォルクスワーゲンのID.4を一言で言えば「EVらしくないEV」だ。EV特有の“ドッカンな味付け”がID.4にはない。インポーターによれば「EVの民主化」を目指した結果なのだという。どういうことか、その真意に迫った。
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EVらしくないEV フォルクスワーゲンID.4
今回から取り上げるのはフォルクスワーゲン初の電動SUV(多目的スポーツ車)、ID.4。まずは試乗編。運転感覚も見た目も非常に「滑らか」な印象だ。今回、VWはあえて “EVらしさ”を封じ込めているのではあるまいか。
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バイクで死にたくなければエアバッグ、白バイ隊のお墨付き
昨年末、警視庁の交通機動隊はイタリアの二輪用品メーカー、ダイネーゼが開発したエアバッグを安全装備として正式採用した。二輪向けのエアバッグとはどういう製品なのか。どうやってライダーを守っているのか。その仕組みに迫った。
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カレーは飲み物。バッテリーは生物。
大人気の軽EV、日産サクラの開発者インタビューの最終回。バッテリーは「生もの」と語る開発者は航続距離が短いサクラの充電を効率化するために、ある工夫を施した。
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日産サクラ 取扱い注意の蓄電池をどう守る?
大人気の日産サクラ。軽EVという構想は、ガソリン軽自動車「デイズ」の開発段階から既に進んでいたのだという。ただサクラの場合は取り扱いが難しい大きな蓄電池を抱えている。これを軽に搭載するに当たり、どのような工夫がなされたの…
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日産サクラ EVのキモは「精神制御」?
大人気の軽EV(電気自動車)、日産サクラの開発者を直撃した。前回の試乗編で実感した、軽らしからぬ安定した走りはなぜ可能なのか。そこには、バッテリーとモーターというEVならではの部品の強みをうまく引き出す日産自動車ならでは…
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日産サクラ 最高の乗り心地も「充電難民」でマジ泣けたっス
昨年に発売され、非常に高い評価を得ている軽EV「日産サクラ」に試乗した。確かに乗り心地は最高だ。内装もいい。ただ課題もある。走行距離だ。真夜中の首都高速を軽快に走る筆者に悲劇が訪れる。
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シートは人の命を乗せておるんですよ
「職人の技」が生きるBRIDEのバケットシート。ただ高瀬社長は「製造業じゃなくてサービス業をやっているという感覚で仕事をしている」と話す。サービスも強みにして、BRIDEは淘汰の波を乗り越え日本を代表するバケットシートメ…
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シートを替えると走りも変わる
今回注目するのはクルマのシート。「全ての(趣味で乗る)ハイエース乗りに訴えたい。シートを替えましょう」。こう訴える筆者は今回、バケットシートの専業メーカーを訪れた。シートの世界は奥深く、そこには「職人の技」が生きている。
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日本で自動車が造れなくなる?自工会が恐れるホラーストーリー
自動車産業は押しも押されもせぬ我が国の基幹産業だ。その位置は将来も揺らがないように思える。だが自工会は足元で危機意識を高めている。「ホラーストーリーを、我々は真剣に考えている」のだという。
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戦後復興に通商摩擦、日米の狭間でもまれた自工会
「このような業界団体というのは、所属する企業で偉くなりきれなかった人の受け入れ先という役割があると思うのですが、自工会にもそれはありますか」。自工会へのインタビュー第2弾は率直かつ不躾(ぶしつけ)な質問から始まる。
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ところで自工会ってナンですか?
そうそうたる日本の自動車メーカーが会員に名を連ねる業界団体「日本自動車工業会」。通称、自工会。その実態や活動について知る人は実は少ないのではないか。かく言う筆者もその1人だ。分からなければ聞きましょう。新年最初のシリーズ…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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