この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。
Focus 20
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

364回
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F1にも脱炭素の時代が来る?
F1マシンの熱効率は本当に世界最高で、燃費優先の走行をしたらそれこそ1L何十km走るか分からないくらいに低燃費なクルマです。これから段階的に合成燃料のe-fuelにしていって、2026年には完全にe-fuelになります。…
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マツダ CX-60、排気量アップ、燃費もアップ…ホンマかいな
最初に噴く燃料と次に噴く燃料を鑑賞しないように空間的に分ける。そうすると最初の燃料がだいぶ飛んでから、つまりたっぷり空気を取り込んでから燃える。さらに1、2、3、4、5と5段階に分けて噴く。噴霧が十分に成長してから燃やす…
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【フェル連載号外】日本人経営の会社がF1アルファタウリのスポンサーに
衝撃のニュースが流れたので、緊急速報でお届けする。「Buzz」という聞き慣れない社名の英国企業が、シーズン途中に突如F1チームのオフィシャル・パートナーになったのだ。実はこの企業、日本人が経営し、社員も日本人の純然たる「…
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マツダCX-60で、クルマとバイクの共通点を味わう
「バイクでリアブレーキを当てるとバイク全体がグッと沈む。CX-60のリアサスペンションはマルチリンク方式で、強いアンチリフトジオメトリーの構造です。内側の後輪を軽く摘んでやる。するとグッと沈む」
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マツダのラージ戦略、これが「はじめの一歩」
マツダの“これから”を担うラージ商品群。その嚆矢(こうし)となるのが今回試乗したCX-60である。
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MCB装着車は髪が揺れない わがハイエースの振動も吸収
小さな棒状のデバイスを装着するだけで、クルマの走りがガラリと変わってしまう。クルマはかくも奥深いものなのです。アイシン製のアフターパーツMCBの開発者インタビュー第2弾。
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ハイエースの走りが激変。アイシンのMCBとは?
フェル号ハイエースをカスタムした際に装着した「モーションコントロールビーム(MCB)」なる走行安定装置の具合が良い。MCBは細い棒と太い筒で構成された、ハッチバックのテールゲートを支えるダンパーのような形状をした機能部品…
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「知る人ぞ知る」か「みんな知ってる」か Norden 901
みんなが知っているブランドと、知る人ぞ知るブランド。どっちがいい?
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「必要でないものを売るのに必要なものは何ですか?」
「バイクって本当に生活に必要かどうか。極端な話、なくても困らないじゃないですか。それじゃバイクが存在する理由は何なのか。その中でハスクバーナ・モーターサイクルズが存在する意義はどこにあるのか」
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SUVの大波はバイク界にも。ハスクのNorden 901で北へ
ハスクバーナ・モーターサイクルズ。バイクに興味のない方は、まず聞いたことのないブランド名だろう。かく言う私も2輪の免許を取得するまでは全く未知のメーカーであった。
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スバル アウトバック エンジンマウントの話をしよう
エンジンマウントを軟らかくすれば静かで乗り心地がよくなる一方で、操縦安定性の面ではエンジンを固定するために硬くしたい。エンジンマウントの調整は難しい。
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エンジンとモーターのどちらがエラい?
「ガタがきたクルマでも、エンジンマウントを変えるとイッキにシャキッとすると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」
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レガシィ アウトバックが滑らかな理由
SUBARU レガシィ アウトバックは実に滑らか。特に、アクセルオフの状態で走るコースティングのときのスーッと進む感覚が今までのスバル車にはないものだった。開発者にその秘密を聞いてみた。
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スバルのエンジン不具合発生報道の翌週にアレですが…
スタートボタンを押す。静かなエンジン。ボボボボとはじける排気音ははるか昔の話、新しいスバルは拍子抜けするほど静かである。ギアを入れて走り出す。アクセルを強く踏み込んでも同じことで、低速でも高速でも徹底して“静か”である。…
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日産の横綱相撲は重心高とトレッドで勝負!
週末は恒例のお伊勢参りランに参加してまいりました。フルコースを走るメンバーは金曜の朝に名古屋の熱田神宮をスタートして四日市まで。土曜日朝に四日市をスタートして松阪まで。日曜朝は松阪から伊勢神宮まで、とトータル120キロ余…
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フェル。日産の術中にまんまとハマる
日産ノート オーラの開発責任者、渡邊明規雄さんのインタビュー第2弾。「実際に運転していると、エンジンがかからずにずっとバッテリーだけで走っているような感覚になりますね」「ああもう狙い通りです」
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オーラの4駆はなぜ速い
カチカチに凍った早朝の雪道、陽が当たってぐちゃぐちゃに溶けた昼過ぎの道。そんな条件で飛ばしても何とか収めてくれるノート オーラ。どうしてあそこまで雪上性能に優れているのか。
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日産の逆襲始まる。オーラは雪上のスポーツカー
「やるなぁ。ニッサン」――昨今の日産の宣伝文句ではないが、奥志賀へ向かうカチカチに凍結した道を快適に飛ばす中、不肖フェルが思わ独りごちた言葉である。
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33万キロの男が語る。ハイエースを買うなら断然ワイド
先週の「ハイエースはナローに限る」記事には大いに異論アリです。新世くんほどではありませんが、僕も日常的にこのハイエースで長距離をバンバン乗っている。ワイドボディのメリット、デメリットも十分に承知しています。
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ハイエースは本当に絶対王者か?
「最近のフェルさんの記事はハイエースをやたらと礼賛しているけれど、本当にそこまで優れたクルマでしょうか。今まで乗ったことのないジャンルのクルマを買ったものだから、なんだか浮足立っているようにも感じます」
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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グルメサイトという幻
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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