この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。
Focus 20
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

356回
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「必要でないものを売るのに必要なものは何ですか?」
「バイクって本当に生活に必要かどうか。極端な話、なくても困らないじゃないですか。それじゃバイクが存在する理由は何なのか。その中でハスクバーナ・モーターサイクルズが存在する意義はどこにあるのか」
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SUVの大波はバイク界にも。ハスクのNorden 901で北へ
ハスクバーナ・モーターサイクルズ。バイクに興味のない方は、まず聞いたことのないブランド名だろう。かく言う私も2輪の免許を取得するまでは全く未知のメーカーであった。
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スバル アウトバック エンジンマウントの話をしよう
エンジンマウントを軟らかくすれば静かで乗り心地がよくなる一方で、操縦安定性の面ではエンジンを固定するために硬くしたい。エンジンマウントの調整は難しい。
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エンジンとモーターのどちらがエラい?
「ガタがきたクルマでも、エンジンマウントを変えるとイッキにシャキッとすると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?」
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レガシィ アウトバックが滑らかな理由
SUBARU レガシィ アウトバックは実に滑らか。特に、アクセルオフの状態で走るコースティングのときのスーッと進む感覚が今までのスバル車にはないものだった。開発者にその秘密を聞いてみた。
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スバルのエンジン不具合発生報道の翌週にアレですが…
スタートボタンを押す。静かなエンジン。ボボボボとはじける排気音ははるか昔の話、新しいスバルは拍子抜けするほど静かである。ギアを入れて走り出す。アクセルを強く踏み込んでも同じことで、低速でも高速でも徹底して“静か”である。…
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日産の横綱相撲は重心高とトレッドで勝負!
週末は恒例のお伊勢参りランに参加してまいりました。フルコースを走るメンバーは金曜の朝に名古屋の熱田神宮をスタートして四日市まで。土曜日朝に四日市をスタートして松阪まで。日曜朝は松阪から伊勢神宮まで、とトータル120キロ余…
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フェル。日産の術中にまんまとハマる
日産ノート オーラの開発責任者、渡邊明規雄さんのインタビュー第2弾。「実際に運転していると、エンジンがかからずにずっとバッテリーだけで走っているような感覚になりますね」「ああもう狙い通りです」
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オーラの4駆はなぜ速い
カチカチに凍った早朝の雪道、陽が当たってぐちゃぐちゃに溶けた昼過ぎの道。そんな条件で飛ばしても何とか収めてくれるノート オーラ。どうしてあそこまで雪上性能に優れているのか。
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日産の逆襲始まる。オーラは雪上のスポーツカー
「やるなぁ。ニッサン」――昨今の日産の宣伝文句ではないが、奥志賀へ向かうカチカチに凍結した道を快適に飛ばす中、不肖フェルが思わ独りごちた言葉である。
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33万キロの男が語る。ハイエースを買うなら断然ワイド
先週の「ハイエースはナローに限る」記事には大いに異論アリです。新世くんほどではありませんが、僕も日常的にこのハイエースで長距離をバンバン乗っている。ワイドボディのメリット、デメリットも十分に承知しています。
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ハイエースは本当に絶対王者か?
「最近のフェルさんの記事はハイエースをやたらと礼賛しているけれど、本当にそこまで優れたクルマでしょうか。今まで乗ったことのないジャンルのクルマを買ったものだから、なんだか浮足立っているようにも感じます」
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ハイエースは愛である
ハイエースを買ったと宣言すると、複数のメディアから原稿依頼が舞い込んできた。ポルシェやGクラスを買ったときは「ああそうですか」程度だったのに、ハイエースを買ったら周囲の反応がケタ違いだ。
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「ハイエースは100万キロだって走れます」
商用、自家用に関わらず、ハイエースをカスタムするユーザーは非常に多い。私のようにカッコから入る人もいれば、必要に迫られてする人もいる。ハイエースのカスタム事情はどうなっているのか。
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ゼロエミッションを目指すGM。コルベットは別腹なのか?
企業のフィロソフィーを明確にして、会社のロゴまで変えて企業姿勢をアピール。そんなGMが売り出した6.2リットルもの巨大なエンジンを搭載するコルベット。
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聞いてないよ! GMのロゴが変わったなんて
お恥ずかしい。全く知りませんでした……。でもまあアレですよね。クルマにGM印のバッジが付いているわけではないので、GMのロゴが変わったなんて、一般的な日本人はほとんど知らないんじゃないですか?
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コルベットは60余年の伝統を捨てるのか
私の周囲にいるコルベット乗りの評判はすこぶる悪い。「ミッドシップ? あんなのコルベットじゃない」「右ハンドルとかダサい」「長年の伝統を捨てるとは、GMもついにヤキが回ったか」と散々の言われようである。
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北の守り。即応機動連隊の16式機動戦闘車を見よ!
「自衛隊のまち」として知られる名寄には、日本最北の駐屯地として知られる陸上自衛隊名寄駐屯地がある。即応機動連隊に優先的に配備される16式機動戦闘車である。名寄駐屯地にも配備されたので、早速見学させていただいた。
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「クルマを売っていたヤツに、バイクが売れるのか?」
例えばディーラーの社長が何十年もハーレーを売ってきたような大ベテランで、「野田さんさぁ、あんたもともとクルマの人だよな。バイクのことを分かって言っているのか?」なんて言われたりはしませんか。
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ハーレーはアウトローのイメージから脱皮できるのか
ハーレーは馬の代わりで、本場アメリカではみんなノーヘルで乗っていると。それを試乗車を運んでくださったハーレーのスタッフに話したら、「はあ? 何十年前の話ですか。半キャがマストだなんてとんでもない」と。
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