日本のモノ作り企業が、曲がり角を迎えてから久しい。より良い品質の製品をより安く作る、すなわち製品起点のビジネスモデルだけでは、もはや高い収益を上げられない。目に見えない価値やサービス、生活様式などを満足させるビジネスモデル、このようなサービス起点の取り組みが今後のモノ作り企業には一層求められる。すなわち“もの”と“こと”の協働を力強く推進していかなくてはならなくなってきている。では、このような大きな転換をどのように進めていくのか? 産官学で経験を積んだ筆者が、様々な識者との対談を通して、日本のモノ作り企業が再び競争力を取り戻すためのすべを探っていく。