老舗はなぜ老舗たるのか。過去を守るだけでは立ち行かない。常に今を捉え、対処する先にこそ、サステナブルな経営がある。今、改めて、老舗に問う。社会に必要とされ続ける企業のあり方とは?
シリーズ
老舗に問う サステナブル経営の要諦

完結
14回
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“イタリア生まれ日本育ち”家具ブランドの50年
イタリア発のモダンなインテリア家具ブランドであるアルフレックス。二度の倒産危機を乗り越え、イタリアで歴史を重ねてきた老舗ブランドを日本で成功させた秘訣とは? 社長の保科卓さんに、この50年の道のりをうかがった。
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三越伊勢丹HD大西社長「まだまだ危機感が薄い」
1991年のピーク時に9.7兆円もあった百貨店の売上高は、2016年には6兆円を割り込んだ。なぜ、これほど勢いが衰えてしまったのか。そして将来に向け、どんな策を打っていくのか。三越伊勢丹HDの大西洋社長に話を聞いた。
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「隣に負けまい」という競争は同質化を招くだけ
老舗は、保守的と捉えられがちだがそうではない。変えてはいけないことを変えないために、変えるべきことを変えていく。今回は、年中無休で長時間労働が恒常化している百貨店に対し問題提起を行ってきた虎屋の黒川光博社長に話を聞いた。
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「sinceという言葉を使うのはやめなさい」
「BETTER STARTS NOW」 腕時計の未来を見据えるシチズンにとって、進化し続けることは最大の使命。それが世界中の市民に愛される時計を生み出すことにつながると考えているのです。
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シチズンは理念とブランドが紐付いていなかった
今年4月開業の「GINZA SIX」で、世界初の旗艦店を構えるシチズン時計。現在進めている「マルチブランド戦略」の全貌を見せるのに加え、イベントスペースや修理工房なども併設する。戸倉社長は、シチズン時計をどう進化させよう…
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上質感の源泉は、埋もれた小さな歴史の磨き上げ
南フランスのエクサンプロヴァンスに、ホテル、スパ、ギャラリーに加え、ワイン醸造所を備えたユニークな施設「Domaine de Fontenille」がある。「老舗」としての素材を今の時代に上手に生かしたこの施設の魅力を探…
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ルミネ初、和菓子セレクト店「えんなり」の狙い
新宿駅新南口駅構内のエキナカに登場した「えんなり」は、期間限定で3つのブランドを紹介する直営の和菓子セレクトショップ。ユニークな切り口は、どのような経緯から生まれたのか。ルミネ業態マネジメント部ディレクターの細木美津子さ…
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釜浅商店が「良理道具」 で挑むブランディング
東京・合羽橋にある釜浅商店は、1908年創業の料理道具専門店。「良理道具」をコンセプトに、ブランディングに取り組む異色の老舗だ。ただ、新しい試みを始めた当初は、一時的に客離れが進むなど、予想外の苦労に直面したという。
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「“越える”で継続」有田焼再生プロジェクト
有田焼創業400年を迎える今年、「2016/ project(ニーゼロイチロクプロジェクト)」が「ミラノサローネ」で発表された。これは、佐賀県の支援で3年前から進めてきた有田焼の再生プロジェクト。キーパーソン3人にその狙…
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CCCと三越伊勢丹が考えるリアル店舗の意味
三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長と、カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭CEOの対談第2弾。この4月、顧客マーケティングを行う共同会社を設立した両社が、提携の先に描いている絵とは?
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CCCと三越伊勢丹は協業して何をやっていく?
三越伊勢丹ホールディングスはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と顧客分析などのビッグデータ活用で提携した。老舗の百貨店と、新業態開発に長けた企画会社が組む狙いとは? 三越伊勢丹の大西社長とCCCの増田CEOに聞…
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新生コクヨ、「変革」ではなく「変化」目指す
昨年、39歳の若さで社長に就任後、コクヨS&Tとコクヨファニチャーをコクヨとしてひとつに統合した黒田英邦さん。社長になるに当たって課された“宿題”や、新たな企業理念に込めた思い、現状の経営課題などをメディアに初めて語った…
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コクヨ新社長「要はベタベタなことの積み重ね」
昨年、創業110周年を迎えたコクヨ。その節目の年に、父親の跡を継ぐ形で、黒田英邦さんが39歳で新社長に就任した。入社から社長就任までの経緯を振り返りながら、コクヨが抱える課題、今後の経営についてメディアに初めて語った。
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英國屋社長「継いで初めて分かった老舗の価値」
布選びから縫製まで、紳士服のフルオーダーメードを手掛ける英國屋。流行とは一線を画し、ビジネスエグゼクティブにふさわしい装いを提供する。小林英毅社長は大学卒業後、IT企業に就職したが、父親である先代に呼び戻された。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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