本の面白さを一番よく知っているのは、その本を仕掛け、書かせ、売る人、あるいは、他人の作った本に心から嫉妬している人。つまり、書籍の編集者だ。このコラムでは、ベストセラーを生んでいる編集者諸氏に、自ら手がけた本と、他の方の手になるお薦め本を紹介してもらいます。自分の仕事も他人の本も絶賛!オンライン堂へようこそ。
シリーズ
絶賛!オンライン堂書店

完結
14回
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「口の堅さ」は出世とリンクしているか?
エリートたちに共通する特徴は「口数少なく」「必要以上のことはほとんど話さない」といったものだった。あまりに「口が堅かった」ので、私は彼らのことを「カンサラ(完璧サラリーマン)」と心の中で命名していた。
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英語のアルクが「中国人と飲んで潰れない本」?
「日本人は中国人の本質を知らなさすぎる」――今から7年ほど前、当時弊社が発行していた中国語学習誌『中国語ジャーナル』のインタビューで、吉村章さんが開口一番、発したひと言です。
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この店、“なんか正しい感じ”がするのです
うかがったお店に共通して感じたのは確かに、清々しい空気でした。それは、「お掃除チェックリスト」があって、マニュアル的に必要項目をクリアしています、という掃除の仕方ではおそらく生まれない空気です。
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村上春樹さんの原稿は、いつも突然届く
2016年1月14日、村上春樹さんから、レイモンド・チャンドラー『プレイバック』の翻訳原稿が届く。翻訳用の原書を送ったのが2014年末だったので1年強での訳了ということになる。
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戦争について根源的に解説した本が欲しい!
現在の戦争がどのようなものか理解するために、どのような事態を「戦争」と呼んでいるのか、国家や国民や産業やメディアとの関係でどう規定されてきたのか、人々の生存のあり方とどう関係しているのかをたどります。
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ポール・マッカートニーの“ビジネス書”です
解散後、ほかのビートルたちが自分の世界に閉じこもりがちだったのに比べて、ポールは決してポップ・ミュージックの第一線から離れず、現在まで続く大成功を収めました。なぜピンチをチャンスに変えることができたのでしょう?
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米国の“自由研究本”は「失敗してから」が華
原書の見本が届いたとき、米国でも“自由研究本”が出ているのかと驚いたのですが、ページをめくってまたびっくり。掲載している58個の実験は、すべて、子どもたちが実際に試したもので、その様子が実験のプロセスとともに紹介されてい…
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参院選で「池上無双」ふたたび
タブーなき選挙報道を貫き、「池上無双」なる言葉を生んだテレビ東京「池上彰の選挙ライブ」。テレビ東京では、今回も池上彰さんをメインキャスターに据えた選挙特番を放送します。「池上無双」ふたたび! の期待の声が。
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創業130年の中公がなぜ今、初のプロレス本?
「三田佐代子という生き方」が教えてくれるように、今なら「専門外だから」と切り捨てないことの大切さがわかります。自分の幅を広げることで、引き出しが増え、可能性が広がるかもしれません。あっちの話とこっちの話がつながって化学変…
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虎だ、お前は地方経済の虎になるのだ!
著者の藤野さんも、最初は彼らのビジネスを過小評価していたと言います。しかし、全国各地を訪れて、彼らと接しているうちに、「今、このような人たちが、地方経済の担い手となっているのではないか」との想いに至ったそうです。
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「職場で面倒に巻き込まれる」の、いやですよね
職場で面倒に巻き込まれるのがいやで、主張すべきことを言えず、口をつぐんでいるのではないか。友人や家族の様子がちょっと変だと思っても、問い質さないのではないか。そんな自分のひとつひとつの選択が、未来を左右しているとしたら?
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「触れる」と形が分かる、それは実はスゴイこと
これまで、触覚/触感とは、ものの形や手触りを感じることだと思っていて、そこにはなにも不思議なことはないと思っていました。でも、「触れること」でなぜ形がわかるのか、ということ自体、考えてみると、だんだんよくわからなくなって…
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「Yes!」と言わなきゃいけない時のために
「タレントなんて、ラクしていい思いしてるんだろう」。そう思われる方もいるかもしれません。でも、イモトさんは、そんなイメージと真逆のタレント人生を歩んできました。
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安倍内閣と自民党がメディアを振り回せる理由
いまの問題は政治の側がメディアの圧力を突っぱねているのに対し、メディアの側が翻弄されているように見えること。それでは、なぜメディアがそのような状況であるように「見える」のか?
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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