原料高や円安で、国内の消費分野に値上げの波が押し寄せている。だが、場当たり的な価格改定では消費者の支持は得られない。持続的に企業に繁栄をもたらす「勝てる値上げ」は広がるのか。

注:ユニクロは商品を改良し今秋冬に投入予定。価格は税込み(写真=スタジオキャスパー)

 生活に関わる物はほとんど値上がり。上がってない物を探す方が難しいわ」

 食品スーパーを訪れると、買い物中の主婦からはこんな会話が聞こえてくる。それもそのはず。ざっとまとめただけでも上の表の通り。即席麺やウイスキー、衣服からレジャー施設の入園料まで、2015年の年明けから膨大な数の商品の価格が引き上げられたか、または今後引き上げられる。

 これほどの大規模な値上げの動きは原油や穀物の相場が高騰した2008年以来だ。ファーストリテイリングの「ユニクロ」は、昨年の秋冬モノに続き今年の秋冬モノでも新商品の値上げを予定。カゴメも、実に25年ぶりにトマトケチャップの価格を引き上げた。

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