今や新車販売の約4割を占め、国内市場の主役となった軽自動車。新車同様だが新車ではない「未使用車」の普及が、メーカーの首を絞め始めた。影響は軽にとどまらない。異常な事態が定着し始めたことの代償は大きい。

 横浜市の住宅地、幹線通り沿いにある中古車販売店「アクティブコレクション」。その展示場に「登録済未使用車」と書かれたのぼりがはためく。

 2015年式の日産自動車「ノート」が99万8000円、同スズキ「スイフト」が89万8000円(いずれも税込み)など、展示されているのは各社の最新モデル。走行距離数km程度で新車同然の中古車が、車種によって正規ディーラーに比べ40万~50万円安く売られている。

横浜市にある未使用車専門店。走行距離数kmの中古車が新車より40万~50万円安く売られている

 新車の販売系列が強固な自動車市場の中で、複数ブランドの「事実上の新車」を1カ所で見比べられる。「品ぞろえと価格を両立し、家電量販店のようなビジネスモデルを狙う」(長瀬隆史社長)。未使用車の人気と供給拡大を受け、販売を2014年の約700台から2017年までに1000台に引き上げる計画だ。

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