経済は成熟し、少子高齢化で人口は減り、国家財政も大赤字──。そんな「明日なき国」日本になぜか今、世界中の企業が殺到している。横浜市にアジア最大の開発拠点を作る米アップルは、ほんの一例。製造業から外食、サービス産業に至るまで、世界中の様々な企業が日本で事業を強化し始めた。中国などアジアの台頭による「Japan Passing(日本を素通り)」から「Japan Rushing(日本へ殺到)」へ。なぜ、彼らは今さら日本を目指すのか。その背景には、日本人も気付いていないニッポンの魅力がある。

(宇賀神 宰司、熊野 信一郎、西 雄大、松浦 龍夫、杉原 淳一)

CONTENTS

PROLOGUE
優良外資、「今さら日本殺到」の怪
「明日なき国」 そう思っているのは日本人(アナタ)だけ

人口減? 消費不況? それがどうした!
日本ほど「オイシイ国なし」

EPILOGUE
「灯台下暗し」ではもったいない
日本企業が知らないニッポンの活用法

日経ビジネス2015年5月25日号 26~27ページより目次