東京スカイツリーが開業して3年が経った。当初の熱狂は過ぎ、来場者が減っている。展望エレベーターの度重なる休止、手薄なリピーターや訪日外国人獲得策が課題だ。「一度は訪れたい施設」から脱皮できるか。首都圏の新名所は岐路に立っている。


5月中旬の平日。東京都墨田区にある東京スカイツリー展望台に昇るための当日入場券売り場には、50mほどの長い行列ができていた。カップルや家族、団体旅行客など並ぶ人は様々。チケットを購入してから展望台に上がるのに1~2時間、週末ともなれば4~5時間かかるという。
一見、相変わらずの人気施設のように映るが、実態は違う。2014年度には597万人の来場を見込んだが、実際は531万人にとどまった。2015年度は470万人とさらに減る見通しだ。