韓国経済を支え、世界を舞台に急成長してきた財閥が今、もがいている。原因は、ウォン高や頼みの綱だった新興国経済の低迷だけではない。独裁型経営や、既にある技術の組み合わせといった「強み」が通用しなくなったのだ。スマートフォンの売れ行きが鈍り、収益も伸び悩むサムスン。崩壊し始める中堅財閥。一方で、産業構造が大きく転換する中、これまでにないような革新も生まれている。続々と世界を目指す新興企業。そこからサムスンの次を担う企業は現れるのか。そして、日本企業は変貌する韓国とどう向き合えばいいのだろうか。

(齊藤 美保、河野 紀子、主任編集委員 田村 賢司)

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日経ビジネス2015年5月11日号 26~27ページより目次