2015年5月11日号目次
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PART1
サムスンが越えられない壁
今年3月、サムスンで働く日本人社員が一斉に退社した。日本の技術を貪欲に吸収し、製品開発に生かしてきたサムスンに何が起こったのか。日本人元社員の証言から、財閥が直面している大きな「壁」の存在が浮かび上がった。
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Column
「課題先進国」日本より重たい足かせ
ウォン高や財閥の行き詰まりに苦しむ韓国経済。企業にとってはこれから先、さらなる難題が待ち受けている。最も大きいのは、少子高齢化をはじめとした構造問題の負担がのしかかってくることだ。これまで軽い社会保障費や税の恩恵を享受してきた企業は一転、重荷を背負う。その負担は同様の課題で先進国とされてきた日本をも上回りかねない。
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PART2
サムスンの次担う「新韓流」モデル
立ちはだかる壁にぶつかりもがく財閥。それを横目に、新興企業は世界の先を行く技術で、着実に覇権を握ろうとしている。サムスンの次を担う企業は生まれるだろうか。
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PART3
韓国企業を侮るのはまだ早い
2015年は日本と韓国の国交正常化50周年の節目の年だ。しかしこの50年間、領土や歴史問題など、日韓の間には常に悩みの種が尽きなかった。そして今、外交関係はいまだかつてないほどに冷え切っている。