中国経済が歴史的な転換期を迎えている。世界2位へと駆け上がった高速成長時代に別れを告げ、安定成長と構造改革を両立する「新常態」の時代に突入した。その影響は、日本を含め世界経済を揺るがすインパクトを持つ。習近平国家主席は抵抗を受けながらも反腐敗運動を進め、格差の是正という難題を解決しようとしている。大きく変化する中国では役人との付き合い方も含め、ビジネスモデルを抜本的に見直す必要がある。経済が失速する中でも賢く稼ぐ鉄則を探った。

(上海支局 小平 和良、小笠原 啓、武田 安恵)
※本特集では、1元=20円、1ドル=120円で換算した。


注:2015年の名目GDPは国際通貨基金(IMF)の予測
出所:中国国家統計局、政府活動報告、IMF
新常態とは
もとは2008年のリーマンショック後、世界経済が新しい局面に入ったとの意味で使われるようになった「ニューノーマル」の中国語訳。2014年5月に習近平国家主席が河南省を視察した際にこの言葉を使ってから、高速成長から安定成長に移行する中国経済の現状を意味する言葉として広まった。

CONTENTS

PART 1
権力闘争か「新常態」の本質か
どこまで続く反腐敗の嵐

PART 2
ピケティが解説
中国が「新常態」に 突き進む必然

PART 3
日本企業にはむしろ商機
失速下でも稼ぐ 5つの鉄則

PART 4
インバウンドビジネスも活況
「売り上げ9倍」 訪日客が買う秘密

Epilogue
バブルは2度やってくる

日経ビジネス2015年4月6日号 24~25ページより目次