シリーズ
未来テック

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無尽蔵のエネルギーを地上へ
長年、日本を悩ませるエネルギー問題が抜本解決に向かうかもしれない。切り札となるのが、宇宙空間で発電した電気を地上に直送するシステム。計画の実現を待たずとも、無線給電などの要素技術が花開こうとしている。
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臭いで異物や病気をかぎ取る
人間の五感の中で最も複雑で、仕組みの全容の解明が進んでいない嗅覚──。その仕組みを模して臭いを発する物質の種類や量を測定する「嗅覚センサー」の開発が進む。実用化されれば、爆弾やがんを臭いで発見するなど、様々な用途で使用が…
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空中に浮かぶ立体映像
空間に浮遊している形で、3次元の映像を映し出す。そんなSF映画のような世界が実現しようとしている。映像といえばスクリーンに投影するもの。そんな常識が覆る日は近い。
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念じれば、機械が動く
脳の活動を捉えて、体を動かさずとも思い通りに機械を動かす。BMI(ブレーン・マシン・インターフェース)と呼ばれる技術の研究開発が盛んだ。人間の脳を新たな「入力デバイス」にすべく、技術開発が進んでいる。
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職場の「幸福」が生産性高める
幸せの定義は人それぞれ異なるし、計測することなどできない──。そんな常識を覆す研究が進む。センサーで集団の幸福感を測り、生産性向上のヒントを探るアイデアが現実になろうとしている。
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ビッグデータで“渋滞”を撲滅
道路や駅など、様々な場所で渋滞を解消するための研究開発が進む。武器となるのは、ビッグデータの解析やIoT(モノのインターネット)だ。東京オリンピックが開かれる2020年には渋滞がなくなるかもしれない。
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宇宙のゴミを撃ち落とせ
まるで、無数のライフル弾が宇宙空間を飛び交っているような状態だ。使用済み人工衛星やロケットの破片が「宇宙ゴミ」へと変わり、脅威となっている。世界初の“掃除”を目指し、開発競争が始まった。
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小さな藻が航空機を飛ばす日
微細藻類から取り出した油で、バイオ燃料を作る研究が進んでいる。枯渇せず、二酸化炭素削減や食料需給の改善など、メリットも多い。安定大量培養という課題を克服し、2020年の実用化を目指す。
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「街中の光」が情報配信手段に
照明の光からデータを受け取る技術の実用化が広がりそうだ。小売りの店舗や広告、道案内など想定される用途は幅広い。街中のあらゆる光が、スマホにデータを運んでくる世界が訪れる。
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CO2が化学製品の原料に
太陽光エネルギーを使い、二酸化炭素を新たな化合物に変える。温暖化ガスを吐き出す工場がエネルギー生産拠点に生まれ変わる。効率が向上し、植物の光合成にも匹敵する仕組みが登場し始めた。
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「クモの糸」で日本を資源国に
クモの糸は軽くて強く、さらに伸縮性に富む“最強の素材”と言われる。それを人工的に作る方法を編み出そうと挑むベンチャー企業がある。実現すれば石油に頼る工業製品の開発が大きく変わる可能性がある。
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デジタル技術、医療に革命
デジタル化の波は医療の世界にも押し寄せている。光学技術やウエアラブル端末、ロボット、ビッグデータ解析などの技術を駆使。患者に負荷を与えず病気を発見し、難病も治癒に導く。発症前の予防さえ可能にする。
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実用化まであと「2年」
世界中の自動車メーカーが開発競争を繰り広げる「完全自動運転」。その先頭を走るのが米グーグルだ。早ければ2017年にも実用化する。自動車業界の秩序を揺さぶる構想を、最新の試作車から読み解く。
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臓器や組織を作り替えて治す
脳梗塞など、これまで根治できなかった難病の治療に道が開ける。iPS細胞など万能細胞を使う再生医療の実用化が見えてきたからだ。関連製品の早期承認も認められ、“夢の技術”は離陸段階に入った。
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深海の金山、ロボットが発掘
深海の底で眠っていた鉱山が、日本近海で発見された。金、銀、レアアース──。「宝の山」の価値は数十兆円とも言われる。調査・採掘のためには、電波の届かない海底で働くロボットが必要だ。
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ロケット要らず、宇宙に「昇る」
宇宙まで“昇降”できる「宇宙エレベーター」の研究が熱を帯びてきた。ロケットより安く、温暖化ガスを出さないのが特徴だ。要素技術の開発に加え、法規制など条件整備が実現のカギに。