宇宙エレベーター、鉱山ロボット、完全自動運転、バイオ燃料、ブレーン・マシーン・インタフェース――。未来技術の最新動向をお届けします。
シリーズ
未来テック

完結
36回
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ゲノム解析で苗を短期で改良
食糧危機や嗜好の多様化で野菜や果物の品種改良へのニーズが高まっている。しかし、品種改良は10年単位の時間がかかるのが当たり前。ニーズに対応できていなかった。そこに一石を投じたのがタキイ種苗。ゲノム解析技術などで3年に短縮…
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ダムも建物も無人で造る
ほかの産業に比べて労働生産性が低いと言われてきた建設業界。無人化建機に運搬ロボット。人手不足を背景に、これらの開発が進み始めた。自動運転で、労働集約型の産業が変わろうとしている。
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光速で衝突、宇宙の謎解明
光速に近いスピードで粒子を衝突させ、生まれた素粒子を観測する。新たな素粒子が見つかれば、宇宙誕生の謎を解明できる可能性も。日本で“究極の加速器”建設構想が浮上するが、実現には課題もある。
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自動運転で変わる部品の役割
日本自動車工業会が11月、自動運転に関するロードマップをまとめた。普及が見込まれる2020年以降に向けて、自動制御システムなど関連技術の研究開発が盛んだ。自動運転の登場で、自動車部品が提供すべき「機能」も変わろうとしてい…
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IoTとビッグデータで上達支援
データの収集や解析によって、スポーツの上達をサポートする。そんな仕組みがプロ選手だけでなく、一般の人にも広がり始めた。データの集積や分析がさらに進めば、スポーツ人口の拡大にもつながる。
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どこでも発電、IoTの切り札に
ボタンを押す力や、稼働する機械のわずかな揺れを電力に変換。エネルギーを自給自足できる、数センチ四方の「小さな発電所」。技術革新で幅広い「周波数」を活用でき、普及が視野に入ってきた。
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「未来の光」でカビに勝利
見えない光を当てれば、手軽に殺菌できる時代が到来しつつある。日常生活のほか、貧困地帯などの衛生向上にも寄与しそうだ。世界を救う「未来の光」を、日本勢が技術力で引っ張っている。
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検針や漏水チェックを遠隔で
電力やガスに続き、水道でもメーターのスマート化を進めようとしている。実用化すれば、検針や漏水の有無を自動かつ遠隔でできるようになる。神戸市や東京都などの自治体は企業と共同で実証実験に乗り出した。
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水の力で、ひび割れを自動修復
ひび割れを自動で塞ぐ新たなコンクリートの研究開発が進む。劣化の原因となる「水」を逆に利用するのが特徴だ。老朽化した公共インフラ問題の解決につながる可能性もある。
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自覚のない「眠気」をキャッチ
ドライバーの眠気を検知する技術が実用レベルに達している。耳たぶの血管や心臓の動きを解析し、眠気を素早く察知する。バスなど業務用途が先行するが、一般用の手軽な機器も登場した。
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植物なのに強くて軽い新素材
植物原料の新素材「セルロースナノファイバー」の開発が進んでいる。強くて軽く、将来は金属やプラスチックに取って代わることも期待される。難点を解消した試作品も開発され、実用化に一段と弾みがつきそうだ。
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「湿布」と「おむつ」の技術を転用
土壌が劣化し、植物が育たない砂漠化は地球規模で進行している。食料危機を防ぐためにも、砂に水をためる技術が欠かせない。そこで白羽の矢が立ったのは、意外にも湿布やおむつの技術だった。
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レアメタル要らずの蓄電池
ポスト・リチウムイオン電池として注目を集めるナトリウムイオン電池。特徴はレアメタルを使わず、ありふれた材料のみで作れること。お家芸と言われた日本の電池産業の復権はなるか。
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体内時計を修正して軽減
海外出張後、ビジネスパーソンが悩まされることが多い「時差ボケ」。それを解消するためには、「体内時計」の修正が必要となる。その修正を促す機器の開発と体内時計の仕組みの解明が同時に進んでいる。
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ロボットが機能回復を支援
ホンダは11月、リハビリ用ロボット「歩行アシスト」を発売する。正確な反復運動が得意という特性は、リハビリにうってつけ。従来のリハビリの常識を覆す、生活の質の改善をもたらそうとしている。
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自動運転を支える高精度測位
2018年度、純国産の準天頂衛星4基が列島を切れ目なくカバーする。GPSよりも圧倒的に高い精度の位置情報が入手可能になることで、交通や農業、観光などの分野で自動運転など新サービスが期待できる。
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日本語の「壁」を壊す
新国立競技場の見直しにエンブレム騒動と、トラブル続きの東京五輪。しかし開催まで5年を切り、外国人を迎える取り組みは広がっている。訪日客が戸惑う「日本語の壁」をなくす、最新技術の動向を探った。
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発電した電力を“地産地消”
既存の電力会社にできるだけ頼らず、地域内で発電した電力を“地産地消”する。実証実験では、従来の電気料金を7割程度削減できる事例も出てきた。世界的に注目が集まる再生可能エネルギーの活用は、新たなフェーズに入る。
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ナノカプセルでがんを直撃
ナノサイズのカプセルで患部にだけ薬剤を送る仕組みの開発が進む。がん治療への活用のほか、脳疾患治療などにも広がる可能性を持つ。最終目標は予防から早期発見、治療まで実行する「体内病院」だ。
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世界最小の空飛ぶクルマ
誰でも気軽に空を飛べる時代が来るかもしれない。大手自動車メーカーのエンジニア集団が空飛ぶクルマ作りに挑む。2020年、東京オリンピックの開会式デビューが目標だ。
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