AI(人工知能)の世界に革命期が訪れている。人間の脳を模した計算技法の実用化などにより、ここ数年で性能が急速に向上。音声認識や画像認識の分野で、人間に匹敵する能力が相次いで報告されるようになった。だが、AIの進化は、企業と労働者に恩恵だけをもたらすわけではない。知性を持つ機械が発達すれば、国や産業の競争ルールは変わる。遺伝子工学やナノテクとAIが融合し、人間社会のあり方にも影響しかねない。欧米諸国はその破壊力を真剣に分析、人づくりも動き出した。日本企業もこのAIのインパクトから無縁でいることはできない。活用次第では、AIは日本再興の切り札になる可能性も秘めている。

(田中 深一郎)

CONTENTS

PART1 マイクロソフト、IBM、グーグルの最前線
止まらぬ“人間超え”

PART2 楽観派が見据える商機
「特異点」へ先手

PART3 悲観派が描く破滅的未来
実は人類の危機か

PART4 今こそ逆転の発想
日本には追い風

日経ビジネス2015年3月30日号 28~29ページより目次