2015年3月23日号目次
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PART 1
介護、リストラ 「まさか自分が」
介護、リストラ、非正規雇用、ひとり親化。様々な要因が複合的に絡み合い、人は生活困窮に陥る。自分は無関係と言える人は、もういない。
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PART 2
“教育ゲーム”が 将来を奪う
貧困の拡大を防ぐために、重要視される対策が教育だ。親が低所得でも適切な教育が受けられれば、貧困の連鎖を防げるからだ。だが現状のままでは、さらなる貧困を生み、国力の低下を招きかねない。
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PART 3
眠れる潜在力を 呼び起こせ
生活の困窮は個人の家計の問題だ。だがそれを解決しなければ、企業も思うように事業ができないことも確か。貧困対策を将来への「投資」ととらえた取り組みが、日本の未来を切り開く。
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Epilogue
誰も1人でなんて 生きていけない
「ここに来なかったら、私もどうなっていたか分からない」そう話す40歳の女性は、6歳の娘を持つシングルマザー。正社員で年収は600万円ある。生活は安定しており、困窮状態には全くない。だが、自分が比較的恵まれた状況にいられるのは、たまたま今の住居を見つけたからだという思いがある。