2015年3月16日号目次
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Prologue
「革新」はどこに消えた
「ホンダと言えば?」かつて、この問いにはこんな答えが返ってきたはずだ。「若々しい」「走りの良さ」「F1」「新領域へのチャレンジ」…。最近はどうか。聞こえてくるのは品質問題などネガティブなニュースばかり。
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PART 1
数値目標、言ったオレも悪い
2009年から6年間、ホンダを率いてきた社長の伊東孝紳は数々の試練を乗り越えてきたという自負がある。世界6極体制を築くために公表した「600万台の数値目標」が現場に混乱をもたらしたと反省の弁も口にした。
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PART 2
「チーム八郷」でホンダ作り直し
調整型の八郷隆弘がホンダの8代目社長に就任する。新経営体制にそろった個性派キーマンの力を存分に発揮させられるか。
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PART 3
市場は自ら作るもの
振り返れば危機にあって輝くのがホンダの歴史だ。苦境にある今こそ、現場は理想のクルマで突破口を開く気概に満ちている。
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Epilogue
未来のために 破るべき不文律
ホンダにも製品の没個性化という「ソニー病」のリスクがある。過去の成功体験にこだわらず、新たなモデルを構築すべきだ。