円安が進み、昨年末に1ドル=120円台の水準に突入した。アベノミクス継続で、中長期的な円安トレンドは間違いない。果たして、企業はどこまでの円安を覚悟しているのか。本誌が上場企業を対象に緊急調査を実施したところ、過去には考えられない、驚愕の見立てが浮上した。2020年に1ドル150円――。アジア通貨危機を超える25年ぶりの円安水準を見込むのだ。海外の生産は国内に戻るのか。調達や販売戦略はどうか。「円安の未来」を生き抜く新しい経営モデルに迫る。

(馬場 燃、池松 由香、広岡 延隆、江村 英哲=日経アーキテクチュア編集)

CONTENTS

プロローグ
動き出した150円工場

PART 1
120円突破が呼ぶ パラダイムシフト

PART 2
もう円安は怖くない 先進企業の秘策

PART 3
逆転の「円安経営」 新陳代謝の好機に


日経ビジネス2015年1月12日号 26~27ページより目次