製造業の王者として盤石の地位にありながら、ものづくりを根本から刷新しようと動く。過激なまでの変革に邁進するトップの覚悟とは。

(写真=竹井 俊晴)
ジェフ・イメルト(Jeff Immelt)氏
1956年2月19日、米オハイオ州生まれ、58歳。78年米ダートマス大学卒業、82年に米ハーバード大学ビジネススクールでMBA(経営学修士)を取得。同年米ゼネラル・エレクトリック(GE)に入社し、プラスチックや家電、医療事業などを担当する。2001年にジャック・ウェルチ氏の後任として、同社で9代目のCEO(最高経営責任者)に就任した。大学時代はアメリカンフットボールの選手だった。

 問 米ゼネラル・エレクトリック(GE)はものづくりの革新にこれまでにない情熱を注いでいます。今なぜ、「インダストリアル・インターネット(産業のインターネット)」や「アドバンスト・マニュファクチャリング(進化したものづくり)」といった新しいアプローチが必要なのでしょうか。

 答 過去100年以上、GEは高い技術力を駆使して産業機器を作ってきました。とりわけハードウエアとしての機械に焦点を当て、その性能を高め、修理技術を磨いてきたのです。

 しかし今、GEの根幹をなす技術に本質的な変化が起きている。ジェットエンジンやガスタービンに多数のセンサーが組み込まれ、収集したデータを活用することで機器の運用効率を劇的に改善できるようになりました。

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