危機から得られる教訓

『12大事件でよむ現代金融入門』
倉都康行著
1500円(ダイヤモンド社)

 経済がグローバル化し、複雑な金融取引が世界中で縦横無尽に行われている。その結果、我々が経済や金融にまつわる「危機」に遭遇する頻度は以前より高くなった。そして、危機の状況を把握することすら難しくなっている。

 ならば、過去の金融危機の全体像を分析し、経済の仕組みの理解や今後の危機に生かそうというのが本書の目的である。具体的には、世界の市場経済が本格的なグローバル化に踏み出した1971年のニクソン・ショックから、リーマン危機後の落ち着きを取り戻し始めた最中に起きた2013年の新興国市場のパニックまで、12のケースを取り上げている。

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