三井物産が、アフリカのモザンビークで炭鉱の権益を取得した。石炭価格が大幅に下落する中、「今が買い時」と判断したという。中長期で利益をもたらす優良資産となるか。目利き力が試される。

モザンビークのモアティーズ炭鉱

 三井物産は12月9日、アフリカのモザンビークでモアティーズ炭鉱の権益を取得すると発表した。ブラジルの資源大手ヴァーレの子会社が95%保有する権益のうち、15%を4億5000万ドル(約540億円)で譲り受ける。

 「資源バブル期には(炭鉱権益)を取得していない」。三井物産の山口光太郎・金属資源本部石炭部長はそう強調する。今年9月には、シェールオイルなどの権益を高値づかみした住友商事の巨額損失が発覚したばかり。山口氏の発言には、資源権益の良しあしを見分ける“目利き力”への自信が透ける。

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