医師として駆け出しの頃、アルバイトで働いていたのが東京・上野に当時あったホームレスの人を診る診療所でした。それまで大学で教育を受けてきた医療とは、言ってみれば大きな病院に来られる余裕のある人を対象にしたもの。社会的に弱い立場にある人たちに対しては、医療というのは無力に近い。病気そのものより、背後の社会状況が変わらなければ患者さんは救われない、と強く感じるようになりました。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1320文字 / 全文文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「有訓無訓」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。