2014年12月8日号
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特集 小よく大を制す
「200倍の巨漢に勝つ」
いきなりで恐縮だが、私は体が小さい。それでも小さいなりに、大きいやつとの喧嘩の仕方は、子供の頃から体に叩き込んでいる。だからだろう。会社を経営するようになってからも、事業規模が小さいことをハンディだと感じたことはない。
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特集 小よく大を制す
type1|錦織 圭(テニス) “俊敏性” ではねのける
世界のテニス界は過去10年間、セルビアのノバク・ジョコビッチ選手を筆頭とする「ビッグ3」が支配してきた。ここに風穴を開けつつあるのが日本の錦織圭選手だ。武器にするのは「俊敏性」。体格差をはねのけるには、敵より素早く動かねばならない。まずは、小回りのよさを生かして大手に立ち向かう、3つのベンチャーを紹介しよう。
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特集 小よく大を制す
“金星”を挙げる 4つの方法
真正面から力押ししても、大きな相手は倒せない。逆にのみ込まれるのが落ちだ。身長や体力などで劣りながらも、世界で活躍するスポーツ選手の秘訣はどこにあるのか。4人のトップアスリートとの共通性から、「小さくても勝てる」企業の特徴を探った。
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特集 小よく大を制す
type2|リオネル・メッシ(サッカー) “一点突破” で抜き去る
体の小ささはハンディにはならない。身軽だからこそ見いだせる突破口がある。それを雄弁に物語るのが、世界一のサッカープレーヤー、リオネル・メッシ選手のドリブルだ。的確な進路を瞬時に見極め、相手を翻弄して「一点突破」で抜き去る。
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特集 小よく大を制す
type3|川崎 宗則(野球) “視点の転換” で価値を創造
野球で、一般に打者が追い求めるのは打点、打率とホームランだ。だが、米大リーグのトロント・ブルージェイズに所属する川?宗則選手は違う。「投手に1球でも多く投げさせること」を常に意識している。粘って四球を稼ぐことで、出塁率はチームでも上位。たとえアウトになっても相手投手の球数を増やし、規定投球数に早く追い込む。「視点の転換」によってチームに貢献することでメジャーで認められた。
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特集 小よく大を制す
type4|高梨 沙羅(スキージャンプ) “柔軟性” で顧客最適に
世界一美しい助走姿勢──。女子スキージャンプのワールドカップで世界最多の24回(2014年3月時点)の優勝を誇る高梨沙羅選手の特徴は助走時の安定姿勢にある。それを支えているのが、幼少時にバレエのレッスンで身に付けた、体の「柔軟性」だ。
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特集 小よく大を制す
思い切りバットを振り、「ドサクサ作戦」で強豪に勝利
日本を代表する進学校、開成高校(東京都荒川区)の野球部が9年前、ある奇跡を起こした。強豪ひしめく東東京予選で、ベスト16まで勝ち進んだのだ。打てば空振り、守ればエラー、なのに練習は週1回。そんな弱小チームの躍進劇を取材した『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』の著者で作家の?橋秀実氏に、弱者が勝つための秘訣を聞いた。
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特集 小よく大を制す
大よく小を取り込む
小さくても輝く会社が持つ「強み」を大企業が取り込むにはどうすればいいか。提携や出資をしたり、社内ベンチャーを促したりすることで、自社に欠ける強みを磨くことができる。「柔軟性」や「俊敏性」を身に付け、「視点の転換」と「一点突破」で市場を攻める4社を紹介する。