今年7月に直木賞を獲得した著者の受賞後第1作。欲にまみれ悪行の限りを尽くす後妻業の手練手管をリアリティーたっぷりに描く。極悪非道な犯罪を取り上げつつも、大阪弁のテンポ良い会話でコミカルな雰囲気が漂う。カネに執着する人間のもの哀しさ、滑稽さを浮き彫りにする極上のエンターテインメント小説だ。