「復活」への勢いを感じる

「『敗軍』の法則」(9/8号)

 日本電産の副a会長に転じるシャープの元社長、片山幹雄氏の記事を読んだ。数カ月前にシャープの派遣社員になった私には、大変興味深かった。

 「リストラの原因を作った本人は転職か」と、怒る社員が多いと思われるかもしれない。しかし私の周囲からは、そのような声は聞こえてこない。

 正社員や派遣社員として大手企業や役所で勤めてきたが、シャープは「勢いのある会社」という印象を持った。他の部署のことは分からないが、少なくとも私の在籍する部署においては毎日何かしらの進歩が要求され、派遣社員ですらその要求から逃れられないと感じる。再生へ懸ける思いが伝わってくる気がする。

 片山氏も言うように、復活から、さらにすごい会社になるかもしれない。発展していくさまを間近で見届けたいと思う。

小川 理恵(奈良県、派遣社員、32歳)

編集部より

 片山幹雄氏に取材中、「今回の転職について、シャープ社員は『いい気なものだ』と思わないか」と質問し、記事にも載せました。いただいた投稿は「私たちはそんな狭量ではない」というお叱りにも読めました。

 記事を「小奇麗」にまとめたくないという記者のひねくれた性格から出た質問です。ご容赦を。

/吉野 次郎

育児休暇取得は女性だけではない

「三菱UFJ、育児休暇1300人」(9/8号)

 三菱東京UFJ銀行では今年3月末時点で、産前産後休暇・育児休暇の取得者数が1300人を超えたという。「女性社員のおよそ10人に1人が育児休暇を取得している計算だ」と記事にあった。

 しかし育休は男性でも取れる。最近は「イクメン」という言葉もあるように男性にも育児が求められている。女性の社会進出やワークライフバランスの実現のためにも、女性だけが育児をするという認識を改めていくことが大事だと思う。また、育休取得者の同僚社員の仕事が増えるなど、ひずみが生じていないかどうかも取材をしてほしい。

匿名希望(東京都、会社員、30歳)

編集部より

 おっしゃる通り、育児は既に女性だけのものではなくなりました。取り上げた三菱東京UFJ銀行では、男性の育児休業も増えているとのこと。記事でお伝えしたかったのは、女性に育児を任せろという点ではなく、育児休暇を取得したいと思う人が、自由に、きちんと権利を行使できる環境が整い始めているという点です。

 企業に求められているのは、育児と仕事を両立できる環境だけではありません。今号の特集テーマでもある介護に対して、男女の隔てなく休暇や休業を取りやすく、かつ復職が可能という企業風土をいかに浸透させていくか。それが今後の企業の課題と言えます。

 併せて、人材の流動化を促進できる社会の構築も必要不可欠だと考えます。

/白壁 達久

日経ビジネス2014年9月22日号 114ページより目次

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