インターネット、スマートフォン。これらの革新的なIT(情報技術)により、私たちは昔よりずっと簡単に情報を得たり、遠くの人とつながったりできる。

 ここに新たな潮流が加わろうとしている。「スマートロボット(スマロボ)」である。

 これまで日本が目指してきた、1体ずつ独立して動く人型ロボットではない。飛んだり会話したりといった個別機能に特化したロボットが、ネットやクラウドでつながり、協調する。その目的は、社会をより便利にし、人と人との距離をもっと縮めることにある。

 米調査会社のガートナーが毎年、公表している先進テクノロジーのトレンドサイクル。曲線の上がり下がりは期待値を示し、左にあるほど新しい。

スマートロボット市場は爆発前夜
●2014年の先進テクノロジーのハイプサイクル
(出所:米ガートナー)
日経ビジネス2014年9月15日号 28~29ページより目次