2014年8月4日号
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特集 限界都市 東京
30年かけて輝いた街
人口減少で2040年までに半数の自治体が消滅する可能性がある──。増田寛也・元総務相らが警鐘を鳴らした「増田ショック」の余震が続いている。慢性疾患のように進行してきた人口減と疲弊する地域。政府や自治体はやっとこの「不都合な真実」に向き合おうとしている。だが、この問題を語る際、抜け落ちがちな重要な視点がある。
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特集 限界都市 東京
今そこにある東京危機
地方から人、モノ、企業をかき集め、高度成長を果たした首都・東京。だが、行き過ぎた一極集中が地方の活力を奪い、首都の肥大化を招いた。崩れた成長モデルの跡地には、いびつな人口構成に伴う弊害だけが残る。
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特集 限界都市 東京
「地域で生きる」逆流のススメ
人口減社会はいや応なしに地域に「常識」からの転換を迫っている。企業や自治体の殻を破る取り組みが、個人と地域の明日を切り開く。多様性、連携、集約化──。東京の一極集中を脱する動きを追う。
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特集 限界都市 東京
脱・東京に舵を切れ
人とすれ違うのが困難なほど狭い通路に、天井近くまでうず高く積み上げられた商品の数々──。ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」が築き上げた「圧縮陳列」は、店の顔とも言える。東京を中心とした都市部の若者に大ヒットしたこの成功モデル。だが、地方への進出を見据えるドンキは、あっさりとこのモデルを捨て去り、新たな戦略を進めている。
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特集 限界都市 東京
地方の知恵が東京を救う
「週5回は街の中心地に来る。家から電車もバスも自由に乗れるし、年寄りにとっては数少ない楽しみよ」。7月上旬に取材班が富山市中心を訪ねると、76歳の女性が笑みを浮かべて応じた。場所は4年前にオープンした「地場もん屋総本店」。地元の新鮮な農産物を豊富に集め、60歳以上の高齢者が利用者の5割を超える人気スポットだ。