ほぼ半世紀ぶりに原子力発電所の稼働がゼロの夏を迎えた。日本のエネルギー事情を根底から覆した3・11から約3 年。電気料金は暴騰し、東日本大震災前の2 倍にまで達するとの予測も。たとえ原発が再稼働し始めても、暴騰の流れは止まらない。電力コスト上昇の直撃を受けた製造業からは悲鳴が聞こえる。価格転嫁できない企業の経営は悪化し、転嫁すれば物価が上がる。かつて石油ショックは、家庭と企業を混乱させ、産業構造を激変させた。今、日本を襲う「電力ショック」に我々はどう立ち向かうべきか。国家の未来を左右する選択を迫られている。

(山根 小雪、宗像 誠之、齊藤 美保、主任編集委員 田村 賢司)

CONTENTS

PROLOGUE
電気料金倍増列島

PART 1
溶解するサプライチェーン

PART 2
原発ゼロでも 値上げ地獄脱出へ

PART 3
電力ショックを生き抜く道

日経ビジネス2014年7月28日号 24~25ページより目次