新たにトップに就いた新社長はこれまでどのような道を歩み、その企業をどのように導こうとしているのか。社長を知れば企業の先行きも見えてくる。
シリーズ
新社長 初心表明

272回
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奥田・中外製薬社長「連続してイノベーションを起こす組織に」
海外と日本での臨床開発やプロジェクトの責任者、営業、経営企画といろいろな部門を経験してきました。海外も2度赴任しています。最初のロンドンでは関節リウマチ治療薬アクテムラのグローバル開発を資本提携先のスイス・ロシュと共同で…
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中田有・キーエンス社長「合理的な価値観を世界に広げる」
新卒で入社して以降、営業畑を歩んできました。キーエンスという会社を一言で表現すると「合理的な会社」です。現場の社員が追求するのは、顧客の付加価値を高めることのみ。社内政治のような、理にかなっていないことは存在しません。
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加藤隆雄・三菱自動車CEO「『火事場のばか力』を発揮する」
どうせやるなら大きな分野で仕事をしたい──。親戚が三菱自動車の「ギャラン」に乗っていたこともあり、入社を決めました。配属は生産技術の部署でした。自分が設計した部品から車が徐々にできていく過程は非常に面白いものです。
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成田空港会社・田村社長、「『勝手口』としても使われる空港に」
社長就任を要請された際、大変な時期にお受けすることになったと率直に思いました。2020年3月からの羽田空港の国際線増枠と、成田空港の第3滑走路建設の議論のさなか、国土交通省で航空局長を務めていました。羽田の国際線増枠で成…
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ロート社長「製薬の原点に立ち戻る」
ロート製薬は近年、機能性を持つスキンケア商品で大きく業績を伸ばし、再生医療などの先進的な領域の事業化も進めてきました。いずれも今後の成長を担う重要な事業ですが、さらに私は「製薬」会社の原点に立ち戻り、一般用医薬品(OTC…
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アクサ生命保険・安渕社長「人と人をつなぎ合わせるのが強み」
生命保険会社は今、大きな変革の時を迎えていると思います。かつては死亡保障が中心で、契約者様がお亡くなりになった際に、早くきちんと保険金をお支払いすることが何より大事な価値でした。
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日本IBM社長、「枠を超える」文化で総合力生かす
指名されたときには正直言って驚きました。日本IBMの過去の社長は営業経験者がほとんどでしたから。エンジニア出身の私が指名されたのは、技術と顧客を深く理解した人物が会社を引っ張っていく必要があるからだと理解しています。
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ニチバン社長「真面目だけどおとなしい、そんな社風を変える」
真面目だけど、おとなしい。ニチバンは長年、社外からこう見られ、社員もそう感じていると思います。真面目なのはいいこと。しかし、おとなしいというのは、「『上』のいうことを聞いていればいい」「昔ながらのトップダウン」といった保…
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ニチレイ社長「改善だけでなく、『革新』起こす組織に」
ニチレイの大櫛顕也社長は2030年までに売上高1兆円という目標を掲げた。「現在が5800億円なので改善の積み重ねでは到達できない。1兆円に向かって未来の消費者ニーズを考え抜き、新たな価値を提供する必要がある」という。グル…
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NTTぷらら永田社長「熱狂的なファンを集め、競争に生き残る」
当社は1995年の発足以来、EC(電子商取引)やインターネット接続プロバイダーなどNTTグループで新サービスの開拓役を担ってきました。国内通信市場などで長年優位な立場にある他のグループ会社と違い、先行する競合を相手に“そ…
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日本電子社長「『70年目の転進』はコミュニケーションから」
創業70周年の節目の年に社長を拝命したという日本電子の大井泉氏。自ら策定した中期経営計画を周囲の意見を聞きながら推進する必要性を唱える。
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PwCアドバイザリー代表執行役「多様性武器にM&Aの満足度高める」
PwCは世界で約27万人を抱える巨大組織です。日本では監査法人や税理士法人などを含め8000人弱が働き、M&A(合併・買収)や事業再生のアドバイスなどを手掛ける我々は650人程度の人員を有しています。
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アサヒビール社長「2020年をビール復権元年にする」
2020年を「ビール復権」の元年にする。それが私の社長としてのミッションだと思っています。ビール市場は厳しい局面にあります。若者のビール離れが進んでいるといわれますが、そもそもビールの世界に入ってきてくれていないというの…
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西友CEO「小さなイノベーションを起こす組織に」
再上場を目指す西友。親会社の米ウォルマートから送り込まれたリオネル・デスクリーCEOは「『失敗を恐れず、試して学んで修正する』といった行動指針を従業員に浸透させる」と話す。職場単位のような小さな創意工夫を大切にしていくと…
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住友ゴム工業社長「タイヤの変革期、一気通貫で挑む」
2016年から今年3月まで、アジア・大洋州本部の本部長を務めていました。この間、各地で取り組んだのが販売店の教育です。
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三菱重工の泉澤社長「コングロマリットの強み磨く」
技術は正直です。私は会社員人生の大半を技術部門で過ごしました。トラブルが起きるときは抜け漏れがあったり、開発不足だったり、何かしら不足した部分がありました。そうした事実は事実として受け止めなければいけません。
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JERA社長「私の顔が社員に見える会社に」
JERAの小野田聡社長は「ワンコインバー」や「夢を語るランチ会」を主催している。社員との距離を縮める小野田社長の狙いとは。
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富士通社長「引き受けたからには社内をひっくり返す」
今年6月に富士通社長に就任した時田隆仁社長。社内の文化を変えようと、服装規定をなくしたという。自らスーツを脱ぎ捨て取材に応じ、決意を語った。
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フジテレビ社長「面白い番組が作れる「水路」を作る」
今年6月にフジテレビジョンの社長に就任した遠藤龍之介氏。面白い番組が作れるようにするための方策を語った。
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住友化学社長「『不作為のロス』なくし高機能材料で勝負」
半導体製造プロセスを手がける韓国の子会社「東友ファインケム」の立ち上げやベルギー駐在など海外事業を長く経験しました。
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