売上高25兆6919億円、営業利益は過去最高の2兆2921億円。前年度決算で完全復活したと言われるトヨタ自動車。だが、取材班が各地で見た実態は、イメージと大きく異なる。「カイゼン」件数が減少に転じ、新興国では思うようにシェアを伸ばせない。成功モデルが通用しなくなり始め、解を求めてもがく姿がそこにあった。それでも社長の豊田章男は、「持続成長を果たす」と宣言し続ける。世界販売で前人未到の年1000万台を突破したトヨタ。今変わらなければ、再び転落しかねない。豊田は迫りくる「崖っぷち」の危機を乗り越えられるのか。
トヨタ 迫る崖っぷち

=敬称略(広岡 延隆、大西 孝弘、佐藤 浩実、熊野 信一郎)
日経ビジネス2014年6月30日号 26~27ページより目次
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