「セブンイレブン」の支配力がかつてなく強まっている。店舗が増えるほど拡大する販売力に、メーカーは屈服し、加盟店は付き従う。帝国の頂点に君臨するのが鈴木敏文・セブン&アイ・ホールディングス会長だ。鉄のように固い結束力を生かしてライバルを圧倒。売り上げ拡大へと猛進する。イトーヨーカ堂、そごう・西武、ヨークベニマル、デニーズ、ロフト…。グループの深部で進む「セブン化」は、次のヒットを生む土壌となる。「オムニチャネル」という新戦略も打ち出し、次世代の経営体制作りを急ぐ。セブンという日本最強の小売りグループの本質に迫る。

(山崎 良兵、大竹 剛、中川 雅之)

CONTENTS

PART 1
抗えぬ強者の論理

PART 2
染み渡る「天声」

PART 3
オムニに透ける2つの真意

PART 4
日本が鍛えた革新力を世界に

日経ビジネス2014年6月16日号 24~25ページより目次