2014年5月19日号
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特集 さらば使い捨て経営
バイト反乱で営業不能
牛丼「すき家」の店舗が相次いで営業時間の短縮や休業に追い込まれた。人手不足に業務量の増加が追い打ちをかけ、アルバイトが逃げ出した。多くの小売りや外食企業に、採用難の問題は野火のように広がる。
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特集 さらば使い捨て経営
大量閉店で人手不足を解消
2014年度中に、主力の居酒屋「和民」や「わたみん家」を中心に、国内にある約640店のうち、約60店舗を閉鎖することを決めた。大規模な閉店を決めた最大の理由は、人材の獲得が難しくなったことだ。
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特集 さらば使い捨て経営
「正社員化」ブームの理想と現実
深刻な人手不足が、多くの企業が依存する「非正規雇用」の見直しを迫っている。その切り札として各社が期待しているのが、「正社員化」だ。だが、雪崩を打つような正社員化の波には、課題も見え隠れする。
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特集 さらば使い捨て経営
「限定正社員」に3つの懸念
非正規社員を「限定正社員」に転換するだけで、本当に問題は解決するのか。「正社員化で、働き手のモチベーションやスキルが高まり、業績も向上する」。経営者はそんなバラ色の世界を描く。だがそこには懸念もある。
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特集 さらば使い捨て経営
今こそ、「人材」経営
非正規社員を限定正社員として雇い入れるだけでは、対症療法にしかならない。近く到来する「採用氷河期」に備え、先進企業は抜本的な対策を急ぐ。日本の労働慣行の課題を放置したままでは、「人財」経営は画餅に終わる。
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特集 さらば使い捨て経営
正社員への「予備校」になる派遣会社
今年2月。愛知県豊田市にある派遣会社、都工業で小さな卒業式が開かれた。卒業したのは椿山健次さん(29歳)。同社で派遣社員として約2年働き、ある圧延加工メーカーに正社員として採用されたお祝いの会だった。
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特集 さらば使い捨て経営
ハケンでもスキル磨き、高収入
“低賃金”の象徴と思われがちな派遣労働者の中でも破格の評価を得ている人たちがいる。エンジニア派遣大手のメイテックの従業員だ。エンジニアを1時間派遣して得られる平均単価は、2013年3月期に初めて5000円を突破。2014年3月期は5022円となり、4期連続で上昇している。
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特集 さらば使い捨て経営
「採用氷河期」が到来 備えはあるか
「我が社の一番の財産は『人財』です」。こう公言する経営者は多い。だが、バブル崩壊後の日本で横行してきたのは、むしろ人材を使い捨てるような経営だったのではないか。