2014年5月12日号
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特集 背水の農
農業大国が狙うジパング
「Thetimehascome(機は熟した)」。日本の農協に相当する米カリフォルニア州農家米穀共同組合(FRC)の副代表、カーク・メシック氏はTPP(環太平洋経済連携協定)に熱い眼差しを向ける。約750の農家と契約、同州で取れるコメ年220万トンの約25%を扱う最大手だ。北米全土に出荷するほか世界のブローカーと連絡を取り合いシリアやトルコにも販路を広げる。
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特集 背水の農
農協揺らす改革の波
農林水産物の大幅な自由化の波が押し寄せ、いよいよ待ったなしの農業再生。「変われない農業」の象徴とされてきた農協もまた、改革の荒波に直面している。組織や経営の見直しを迫られる中、自ら殻を破ろうとする試みも相次いでいる。
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特集 背水の農
企業との連携に舵を切る
オーストラリアとのEPA(経済連携協定)交渉が大筋合意し、米国とのTPP(環太平洋経済連携協定)交渉も大詰め段階に入っている。豪とのEPAは我々が重要品目と位置付けていたコメ、小麦、砂糖、バター・脱脂粉乳がおおむね除外または再協議となったことを評価している。
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特集 背水の農
担い手と農地は危機的状況
コメを中心に日本の農業産出額はこの20年で2割減少した。耕作放棄地は増加を続け、担い手の高齢化にも歯止めがかからない。新規参入を促し、成長余地が大きい輸出をどう伸ばすかがカギとなる。
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特集 背水の農
驚愕の輸出力に学べ
欧州の小国オランダは貿易競争の末、世界2位の農業輸出国に躍り出た。大規模化、生産性向上、コストダウンに絶えず励み、変革の歩みも止めない。開国が迫る日本にとって、驚愕の輸出力から学ぶべき点は多い。
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特集 背水の農
農の産業化を急げ
農産物の本格的な自由化時代を迎え、農業も生き残りを賭けた戦いが始まる。守り一辺倒の姿勢のままでは、衰退に歯止めを掛けることはできない。現状を打破する5つの改革に取り組んでいけば、その先に再生の道が開ける。