アジアの台頭に国内市場の縮小、そして1ドル80円を切る超円高。逆境に次ぐ逆境で、ニッポンの工場はなすすべもなく仕事を奪われた。工場に未来はないのか。その土俵際で、光が差し込んだ。円高が是正され、中国など新興国のコスト高が進んだことで、生産を国内に戻す動きが広がりつつある。さらに、従来の資本や取引関係とは違う「知」のケイレツを構築し、開発から生産まで、モノ作り全体を底上げしようという試みも始まった。生産現場が輝きを取り戻せば、新たな産業集積が生まれ、地方が活性化する。工場の再生は、ニッポンの再生でもある。

(熊野 信一郎、山根 小雪、佐藤 浩実、佐伯 真也)

CONTENTS

国内生産、復活の狼煙

PART 1
中国に勝つモノ作りの逆襲

PART 2
ケイレツは「血」より「知」

PART 3
変わる最適地 新4大工業地帯

日経ビジネス2014年4月28日・5月5日号 24~25ページより目次