旬の話題を徹底取材して掘り下げてリポート。週刊誌『日経ビジネス』のコーナーにあって特集に次ぐ中型企画です
シリーズ
第2特集

631回
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2023年「女性が活躍する会社」 首位は資生堂 制度充実と運用で多様性
日経WOMANなどは今年で21回目となる「企業の女性活用度調査2023」をまとめた。「仕事と育児」のみならず、「キャリア形成と育児」の両立まで求められる時代。多様な社員一人ひとりに対応し、「成長できる」舞台を用意できた企…
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スポーツ施設は成長産業 「民設民営」で自由な運営、地域に活力
日本各地で今、企業が建設して運営も手掛ける「民設民営」のスポーツ施設が続々と開業している。プロスポーツクラブなどと一体運営し、施設の活用法や周辺ビジネスの展開で知恵を絞る。スポーツビジネスの裾野を広げ、地域活性化にもつな…
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5年で売上高1.7倍、純利益2.2倍に ディスコの反常識経営「超自律社員」の強さ
半導体製造装置大手、ディスコがここ数年、高成長を実現している。徹底した業務改善、開発アイデア探索など、独自の仕組みが裏にある。社内通貨を使って社員を個人事業主化し、自律的に動かす反常識経営のパワーだ。
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スモールメーカーの生きる道 マツダの逆張り経営 EV時代へ「急がば回れ」
マツダが「ラージ商品群」と呼ぶエンジン車主体の新車ラインアップを拡大している。電気自動車(EV)シフトに背を向けるかのような動きの背景にどんな思惑があるのか。逆張り戦略を解き明かし、経営資源が限られるスモールメーカーの課…
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三菱や常石、次世代造船は頭脳で制す 中韓に挑む「海のファブレス」
日本の造船各社が「無形資産」を生き残りの帆にしようと動いている。脱炭素に対応する次世代燃料船で、建造よりも設計・エンジニアリングに特化。規模の競争では中韓勢に完全に水をあけられたが、「頭脳」で挽回を期す。
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物言う株主味方に最高益へ オリンパス 反骨・竹内改革の内幕
世を騒がせた会計不正の発覚から12年。会社は生まれ変わり、利益率は過去最高に。構造改革をけん引したのが、2019年に社長に就きこの4月に会長となった竹内康雄だ。アクティビストをどう受け入れ、改革を加速させたのか。その内幕…
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品質不正に始まったジェネリックの地獄 薬価制度の改革は不可避
メーカーによる品質不正が相次いで発覚し、全国規模で供給不足に陥った後発医薬品(ジェネリック)。医療費抑制の名の下、特許切れ医薬品市場での数量シェア拡大を優先し、品質管理が後手に回った。問題は、古い品目の赤字を新製品で補う…
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インドの人材を呼び込め 停滞ニッポンに活力 中国を抜き世界一の「人口大国」に
人口減少に歯止めがかからない日本は、もはや国内で人手を賄えない。優秀な人材の宝庫として注目を集め始めているのが、人口14億人のインドだ。2023年には世界一の「人口大国」になる。その活力が日本企業をよみがえらせる。
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ブランド・ジャパン2023調査 コロナ明け追い風にUSJ首位
ブランド評価調査「ブランド・ジャパン2023」では、巣ごもり需要が一段落し、「お出かけ」に関連する銘柄が順位を上げた。首位となったのはUSJ(前年19位)。コロナ禍が落ち着き、テーマパークやリゾートホテルから運輸まで幅広…
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ゴルフを成長産業に 脱「おじさん」で女性・若年層へアプローチ
新型コロナウイルス禍がフォローの風となり、若年層中心にゴルフ利用者が増えている。密閉・密集・密接の「3密」を回避するスポーツとして、いまだ人気が衰えていない。この好機を逃さず、持続的な発展につなげようと業界各社が工夫を凝…
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「非常識」の効率開発でデベ4強の一角に ヒューリック、変貌の軌跡
財閥系大手が名を連ねるデベロッパーの中で、非財閥系のヒューリックが躍進している。かつての銀行系不動産会社が「変革とスピード」を掲げ、徹底的な効率経営を根付かせた。賃料収入拡大と売却の好循環を回し、人口減社会に立ち向かう。
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震災から12年、ロボット・医療産業集積へ 姿見せるフクシマバレー
2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故から12年がたつ。ユニークなスタートアップ企業が次々に進出、「フクシマバレー」とも呼べる様相だ。4月に注目の研究機関も設立される。新たな局面に入っている福島を歩…
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みずほFG、再浮上なるか 新体制発足から1年、木原改革の現在地
システム障害続発の責任を取り、トップが交代したみずほフィナンシャルグループ。木原正裕社長が就任し、問題の真因とされた社風改革に取り組んできた。負の連鎖に終止符を打ち、市場の信頼を回復できるのか。現状を探った。
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ノーベル賞企業の事業育成術 旭化成がまく成長の“種” 新陳代謝の原動力に
2022年に創業100周年を迎えた旭化成。繊維、住宅、半導体材料に医療──。幅広い事業ポートフォリオは、時代に合わせて大胆な新陳代謝を繰り返してきた証しだ。今、芽吹き始めている2つの新規事業から、旭化成流の成長力の源に迫…
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新たな体験を先行販売 作り手の“熱”にファン集う
独創的な商品を正式発売に先行して売る取り組みが、ネットで話題になる事例が増えている。「新しい体験をいち早く」と期待に胸を膨らませる消費者に向け、魅力的な商品を届ける試みだ。先行販売を成功させる秘訣は何か。メーカーから小売…
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東南アジアにも「欠乏経済」が波及 人手不足、タイで深刻 製造業に自動化のうねり
「欠乏経済」は日本企業が安い労働力を求めて進出した東南アジアにも波及している。地域屈指の工業国タイでは労働人口の減少をにらみ、製造業が自動化に動き出した。東南アジアから日本への出稼ぎも細る。安価な労働力を前提にした経営は…
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繰り返される「多様性なき調和」の悲劇 五輪汚した「普通の人々」 権威への服従が醜態招く
五輪汚職の舞台となった組織委やスポンサー企業には、権威に服従する人々がいた。社長を監督しない取締役、上司の言いなりの部下など、権威に弱い人はどこにでもいる。五輪の標語は「多様性と調和」だが、現実には多様な意見を容認しない…
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トラック運転手が足りない! 物流危機「2024年問題」、DXで挑む
2024年4月、トラック運転手に年間960時間という時間外労働の上限が新設される。ドライバーを大幅に増やさない限り、荷物を運びきれなくなる可能性が高まっている。人手に頼る業務をデジタル技術で効率化すべく、さまざまな企業が…
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リモート環境で激増 あなたの会社の「薄い会議」を無くそう
急速に普及したテレワークの恩恵で、人は場所に縛られず、自由に働けるようになった。ただ、せっかくできた空き時間が、急増するリモート会議で埋め尽くされる人も少なくない。なぜ集まるのか──。今こそ、「薄い会議」の撲滅運動を起こ…
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内藤晴夫 エーザイCEO「臨床試験データでプラットフォーマーに」
約25年にわたる創薬で、レカネマブの第3相大規模臨床試験に成功。トップに立って35年になる名物経営者は今後、どんな会社を目指すのか。内藤晴夫 エーザイ代表執行役CEOに聞いた。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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