旬の話題を徹底取材して掘り下げてリポート。週刊誌『日経ビジネス』のコーナーにあって特集に次ぐ中型企画です
シリーズ
第2特集

615回
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繰り返される「多様性なき調和」の悲劇 五輪汚した「普通の人々」 権威への服従が醜態招く
五輪汚職の舞台となった組織委やスポンサー企業には、権威に服従する人々がいた。社長を監督しない取締役、上司の言いなりの部下など、権威に弱い人はどこにでもいる。五輪の標語は「多様性と調和」だが、現実には多様な意見を容認しない…
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トラック運転手が足りない! 物流危機「2024年問題」、DXで挑む
2024年4月、トラック運転手に年間960時間という時間外労働の上限が新設される。ドライバーを大幅に増やさない限り、荷物を運びきれなくなる可能性が高まっている。人手に頼る業務をデジタル技術で効率化すべく、さまざまな企業が…
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リモート環境で激増 あなたの会社の「薄い会議」を無くそう
急速に普及したテレワークの恩恵で、人は場所に縛られず、自由に働けるようになった。ただ、せっかくできた空き時間が、急増するリモート会議で埋め尽くされる人も少なくない。なぜ集まるのか──。今こそ、「薄い会議」の撲滅運動を起こ…
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内藤晴夫 エーザイCEO「臨床試験データでプラットフォーマーに」
約25年にわたる創薬で、レカネマブの第3相大規模臨床試験に成功。トップに立って35年になる名物経営者は今後、どんな会社を目指すのか。内藤晴夫 エーザイ代表執行役CEOに聞いた。
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四半世紀かけて、難病克服の扉を開く エーザイの粘り腰 アルツハイマー病に一矢
開発中のアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」が臨床試験で有効な結果を示した。このデータを基に2022年度中に日米欧で承認申請を予定。実用化に一歩近づいた。レカネマブは認知症の医療を変えると同時に、エーザイという企業の姿も…
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書物の知識を血肉と化す 一歩進んだ「教科書経営」
経営学をはじめとしたさまざまな書物には、ビジネスを一歩前に進める知見がある。読むべき本をどのように見つけ出し、どう読み込み、そして、どう実践していくのか。先行して取り組む経営者らの声から、一歩進んだ「教科書経営」を多角的…
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ネット介す大衆監視、謝罪の流儀問う SMBC日興の会見生中継
経営者が頭を下げて不祥事を詫びる。2022年も謝罪の光景が繰り返された。誰もが手元のスマートフォンで情報を得て、不安や怒りを募らせる。信頼を回復するにはどうすべきか。大衆監視のもと、トップの資質と謝罪の流儀が問われている…
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三井物産、アジアで築く健康・医療プラットフォーム 脱・資源偏重へ3000万人分のデータ活用
三井物産が東南アジアを中心に健康・医療プラットフォームの構築を急いでいる。2011年に出資した病院グループが持つ3000万人分以上の患者データを活用する。資源偏重の収益構造を脱するためにまいた種が芽を吹き、大きく育とうと…
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地方百貨店の生存戦略「十貨」か「千貨」の分岐点
セブン&アイ・ホールディングスのそごう・西武売却で、地方百貨店の存続が注視された。地場商圏の縮小に悩む地方百貨店は“奇策”ともいえる手を打ち、生存策を模索する。専門特化の「十貨店」か、広域連携の「千貨店」か。百貨店は、二…
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観光立県が抱える光と影 沖縄に見る「日本の未来」
沖縄県が日本に復帰して50年たつが、1人当たり県民所得は全国で最下位のまま。製造業が根付かずに観光業に依存した結果、低賃金が課題となっている。これは沖縄固有の問題ではない。観光立国を目指す日本にとって、直視すべき課題だ。
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都市鉱山、本命はEV レアメタル確保へ技術磨く
資源高などで、EV用蓄電池に必要なレアメタル(希少金属)の調達環境が不安定になっている。天然資源に代わる都市鉱山として注目を浴びるのが、使用済みの蓄電池だ。非鉄・リサイクル各社ともEV普及期に入る2030年に照準を定め、…
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脱・リテラシー貧国へ 金融経済教育、銀行・証券の新たな使命
岸田文雄政権が、国民の資産所得倍増に本格的に取り組もうとしている。投資環境の整備とともに、学校での金融経済教育の導入が拡大しそうだ。金融機関の知見を生かした「官民連携」の動きは、どこまで広がるか。
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日銀、急激な円安が問う金融緩和10年の功罪 漂流する中銀の「独立」
にわかに1ドル=150円台まで進んだ円安。日本銀行の金融緩和政策が改めて問われている。政府との二人三脚で10年続いた異次元緩和は、果たして有効だったのか。世界経済が激変する中、中央銀行としての新たなあり方が問われている。
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東京海上、「内弁慶」返上 M&A規律保ち海外で成長続ける
東京海上ホールディングス(HD)が海外保険事業を急拡大させている。20年前、グループ全体の利益に占める海外事業の割合は数%にすぎなかったが、足元では過半をうかがう。大型M&Aだけでなく、小規模な買収も組み合わせながら事業…
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世界最大の印ウイスキー市場攻略 サントリー、インドに再挑戦 5年越しのやってみなはれ
ウイスキー大国、インド。2014年に飲料事業から撤退したサントリーは、同国に再挑戦している。インド市場専用ウイスキー「オークスミス」を開発し、発売3年で累計販売数は200万ケースに迫る。現地で根付き始めた「やってみなはれ…
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「指示された以上の仕事はしない」「定時に帰る」? 金の卵を育てる 働くZ世代の「トリセツ」
幼い頃からSNSを使いこなして育ったZ世代が、続々と社会人デビューしている。仕事観の違いから育成に手を焼き、距離を置こうとする上司や先輩は少なくない。ただ、彼らの特徴を理解して歩み寄ると、意外と早く戦力になるかもしれない…
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原子力規制委発足10年 審査は踊る、されど進まず 電力会社に渦巻く不満
政府の原子力規制委員会による審査で原子力発電所の再稼働がなかなか進まない。翻弄されている電力会社の間には、規制委が「非効率」との不満が渦巻く。規制委発足から9月で10年。原発行政の番人はどこへ向かうのか。
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検証、安倍氏のリスク管理 悲劇が起きる本質に迫る
安倍晋三元首相を凶弾から守れなかったことを受け、警察が警護の強化に乗り出した。だが結局のところ首相の殺害率は変わらないと予想する、驚くべき理論がある。歴代首相の殺害事件を検証し、企業も生かせる新発想のリスク管理術を探る。
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急減速の中国経済 習政権、3つの失策
2022年4~6月期に国内総生産(GDP)が前年同期比0.4%増と、「ゼロ成長」に陥った中国経済。上海市の大規模ロックダウン(都市封鎖)が明けた6月以降も、V字回復にはほど遠い状態だ。各地で起こる「異変」を調べると、習近…
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アウトドア用品のスノーピークも アトツギイノベーションの突破力
ファミリービジネスでは後継者難が深刻化し、「大廃業時代」を迎えている。だが、世界的には好業績で知られ、長期的な視点で取り組める強みがある。そんな特性を生かすのが後継者によるイノベーション、ベンチャー型事業承継だ。
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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