旬の話題を徹底取材して掘り下げてリポート。週刊誌『日経ビジネス』のコーナーにあって特集に次ぐ中型企画です
シリーズ
第2特集

580回
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自粛、マスクはいつまで 日本経済を傷めつける出口戦略なきコロナ対策
ガラパゴス化した日本の新型コロナウイルス対策が、経済の大きな重荷となっている。各国が以前の生活を取り戻しつつあるのとは対照的に、日本では行き過ぎた規制が続く。政治がリーダーシップをもって終息宣言への道筋を示さなければ、国…
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産業界の「村八分」事件 よそ者排除でゆがむ市場 東芝や国交省の「罪」
有力者の意に沿わない者を「村八分」にする排他的体質が産業界に根強く残る。この前近代性が、いかに公正な市場をむしばんでいるか。その実態を明らかにする。明治維新から約150年を経て、今なお古き因習にとらわれた官民に警鐘を鳴ら…
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株式市場に根を張る低成長企業 動き出した東証再編 ダメ経営の一掃なるか
東京証券取引所の改革で4月、旧4市場は3市場に再編された。新たな上場基準に達していない企業は、上場維持へ改革を迫られている。投資家の関心は低く、売買金額もごく少ない低成長企業群は変われるか。
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揺れる化石エネルギー 脱炭素か安定供給か
ウクライナ危機が世界のエネルギー情勢に変化をもたらしている。脱炭素化を進めるなか、化石燃料関連の資産を持つべきか、持たざるべきか。争奪戦の様相も呈するエネルギーの世界で企業は難しい判断を迫られている。
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ラトビア外相らが語る厳しい現実 安保、核、経済のこれから
ロシアがウクライナに侵攻して間もなく2カ月がたとうとしている。厳しい経済制裁を受けてもロシアが手を引く様子はなく、人道危機は深刻化している。この冷酷な現実は、世界の安全保障や経済にどんな課題を突きつけているのだろうか。
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プーチンも変えられなかった ロシア「資源一本足経済」
ウクライナ侵攻の先行きは、ロシアへの経済制裁の効果にかかっている。デフォルトや通貨ルーブルの暴落に加え、原油の需要縮小など危機が迫る。旧ソ連崩壊以後、資源一本足経済を脱却できなかった結果でもある。
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グローバル化の極致へ 改革大詰めの武田薬品
これほど急速にグローバル化を進めた日本企業がこれまでにあっただろうか。同業大手の「6兆円買収」を経て、従業員もビジネスも行動指針も世界基準となった。武田薬品工業で進む「究極のグローバル化」の全貌を解き明かす。
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ブランド・ジャパン2022 湖池屋がカルビー抜き、2番手の下剋上も
「ポテトチップスやハンバーガーで2番手ブランドが大きく伸びる」。そんな現象が相次いだことが、ブランド価値調査「ブランド・ジャパン(BJ)」で明らかになった。コロナ禍2年目を経験した消費者は2番手ブランドの何を評価したのか…
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ウクライナ危機で混乱拍車も アジアの「低コスト生産」はもう限界
コロナ禍が東南アジアにもたらした物流の混乱や原料高に収束の兆しが見えてこない。ウクライナ危機の余波が追い打ちをかけ、低コストでの生産に試練が訪れている。日系製造業はサプライチェーンをどう組み替えていくべきか。現場を追った…
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大学が同族専門講座、ファンドは外部人材活用 事業承継に支援多彩
後継者不足に新型コロナウイルス禍が重なり、事業の継続をあきらめる企業が目立つ。事業承継が一層課題となり、大学や企業が新たなサービスに知恵を絞り始めた。欧米の手法を活用するなど先進事例が増えており、承継が進む一助となりそう…
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モデルナの革新を生む勝利の方程式 「未来のニーズ」を逆算
新型コロナウイルスのワクチン開発を約1カ月半で終え、世界にその名をとどろかせた。好機をつかんだだけのように映るが、成功は偶然ではない。 「勝利の方程式」があらかじめ組み込まれていた。その内容を説き明かす。
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内部文書が示す対立の内幕 実録・山口FGトップ解任劇
2021年6月、山口フィナンシャルグループ(FG)のCEOだった吉村猛氏が解任された。新銀行設立を「独断で進めた」とする取締役側に、「CEOの権限だ」と反論する吉村氏。日経ビジネスが入手した内部文書から、解任当日の取締役…
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ソフトバンクグループがTポイント離脱の衝撃 ポイント戦略の裏側
年間発行額は1兆円を超える、日本のポイント・マイレージ市場。買い物の“おまけ”から顧客囲い込みのツールへ、各社は「ポイント経済圏」づくりを急ぐ。競争激化でポイントコストが重荷になる中、費用対効果の見極めが重要になっている…
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トマト、マダイ、トラフグ……ゲノム編集で品種改良し市場へ
生物の遺伝情報であるゲノムをピンポイントで書き換えるゲノム編集技術。この技術を使って品種改良した農水産物が、事実上の販売認可を得始めた。SNSなどで認知され、オンライン中心で販売され、一般の食卓に上っている。
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「インフレーション・ドミノ」 押し寄せる価格上昇の波
世界の物価上昇が止まらない。パンデミック下で人手が不足し、物流が停滞し、個人消費は回復の兆しがあるにもかかわらず、物資の供給が制約される。米国、欧州、東南アジアのそれぞれの地域から、食品や消費財、エネルギーなどの商品相場…
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自動車部品業界、EV化で「変身」待ったなし 技術開発に心血注ぐ
風雲急を告げる電気自動車(EV)シフトが、自動車部品メーカーに変身を迫っている。過去100年以上、車を支えてきたエンジンやその周辺装置は消えゆく運命にある。EV時代への生き残りをかけて、各社は新たな技術開発に心血を注ぐ。
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水素で製鉄、光の半導体、微生物で「泥電池」…… 常識覆す「超絶技術」 ゼロカーボンの未来開く
「2050年にカーボンニュートラル」の目標は、今までの延長線上では達成できない。産業活動やインフラなどで、これまでの常識を覆す技術的ブレークスルーが必要だ。製鉄、半導体、微生物発電……。日本企業が取り組む画期的技術開発を…
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好調サイバーエージェント 危機から育てたテック路線
サイバーエージェントはインターネット産業で日本を代表する企業の一つになった。ネットテレビ「ABEMA」の印象が強いが、屋台骨はネット広告とスマートフォンゲームだ。ある危機を経てテクノロジー路線に転換。変わらぬベンチャー精…
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「タイパ」時代に勝つ マーケティング新潮流
映画のあらすじと結末を紹介する10分ほどの動画「ファスト映画」に人々が群がった。「無料だから」と断じるのは早計だ。時間対効果を重視する消費傾向の表れでもある。消費者の変化にいち早く気付いた企業が「時間」を軸にした差異化に…
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星野リゾート、スノーピーク… 経営の「教科書」を持つ会社はなぜ強いのか?
経営学の「教科書」を活用して、持続的な成長を実現する企業が注目を浴びている。星野リゾート、スノーピーク、YKK、エレコムなどはトップ自らが「教科書経営」を実践する。科学的に検証された手法を使い、企業の競争力を高める経営か…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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