“カリスマ経営者”の原田泳幸氏を6月21日付で会長兼社長に迎える――。3月末に発表され、注目を集めたベネッセホールディングスの新トップ人事。外部人材の再起用は窮状打開につながるか。カリスマの手腕が問われる。

 教育事業大手のベネッセホールディングス(HD)の会長兼社長に、日本マクドナルドホールディングスで改革を断行した原田泳幸会長が就任する。このサプライズ人事にベネッセHD内部も戦々恐々としているかと思いきや、実情は逆のようだ。

 実はこの人事には布石があった。1月に開かれたベネッセの創業記念日の式典。創業家の福武總一郎会長に続き社外取締役として登壇した原田氏は、約3000人の社員の前で1時間半近く熱弁を振るった。

 主なテーマは「働き方について」。モチベーションの高め方を論理的に語る姿を見て「現状を打破してくれるのではと期待した社員は多かったようだ」(30代の営業担当)。

福武總一郎会長(右)とともに就任会見に臨んだ原田泳幸氏(中央)

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