2014年3月24日号
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特集 食卓ルネサンス
さらば「食卓信仰」
家族はできるだけ揃って手作りの食事をした方がいい。日本人が信じてきた食卓の「理想」を、持たない人が増えている。「食卓信仰」の崩壊は、消費者の行動を激変させている。
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特集 食卓ルネサンス
スーパー激変、大は小を兼ねず
家庭の夕食の大定番メニュー、カレーライス。食品スーパーのマルエツは今、その売り場の改革を進めようとしている。主力だった家族向け大容量の「ルー」の棚を減らし、即席の「レトルト」の品揃えを増やそうというのだ。
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特集 食卓ルネサンス
企業が創る食の現実
変貌した「食の常識」。だがそれは、巨大なビジネスチャンスの萌芽でもある。メーカー、小売り、外食など、各社が先を争い新たな商品やサービスを投入。先入観に捉われなければ、消費者の心をつかむカギはそこかしこにある。
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特集 食卓ルネサンス
極限まで代行せよ
マイナス帯に温度管理された食品工場の中。運び込まれてくる色とりどりの魚たちは皆、生きていた時と同じ姿でカチコチに凍っていた。恐る恐る手にすると、まるで材木のような硬さとずしりとした重量感が伝わってくる。
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特集 食卓ルネサンス
“外部依存”が問う安全
「給食に使われていた」「子供が食べて嘔吐した」。マルハニチロホールディングス子会社のアクリフーズで起きた冷凍食品への農薬混入事件。回収対象は、メーカーブランドとPB(プライベートブランド)を含めて630万袋に達し、波紋が広がった。
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特集 食卓ルネサンス
家から味付けを奪え
東京都港区の湾岸エリアに立ち並ぶ高層マンションの1階にある食品スーパー。入り口に近い野菜売り場のすぐ隣に、エスビー食品の簡便調味料が40種類以上も勢揃いするコーナーがある。
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特集 食卓ルネサンス
深夜2時でも届けよ
直径50cmほどの大きな寿司桶。ぴんと張られたラップを取り外せば、色とりどりのにぎり寿司がぎっしりと詰まっている──。誕生日やお祝い事で食卓に置かれた出前寿司にわくわくした経験がある人は少なくないだろう。
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特集 食卓ルネサンス
くつろぎ空間を作れ
ソファやテーブルが並び、クラシック音楽が流れ、客がくつろぐ──。ここはレストランではない。スーパーのいなげやが昨年9月に開業した「下石神井店」(東京都練馬区)の一角だ。
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特集 食卓ルネサンス
食育引き受けます
これまで日本の食文化や生活様式は家庭で伝承されてきたとされる。だが個食化などが進み、家庭はその役割を果たせなくなりつつある。新たな担い手が、企業など「家の外」の事業者だ。
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特集 食卓ルネサンス
食の「外部化」が拓く地平
近代以降、資本主義の発展により社会の分業制が強まった。人は労働で賃金を得て、自分では賄えない様々な価値を金銭で買う傾向が強まった。人々は掃除、洗濯、保育、教育など様々な家庭内労働を外注、または省力化し、その受け皿としての産業が発達してきた。それはもちろん、調理も例外ではない。
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特集 ユニクロ大転換
パート、アルバイト 1万6000人を正社員化
いつも自信に満ちているように見える巨大アパレル企業総帥の口からこぼれ落ちたのは、懺悔(ざんげ)の言葉だった。「今まで私は数多くの失敗をしてきました」
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特集 ユニクロ大転換
スタッフを経営者に
非正規社員を移行して正社員を約6倍に増やす大改革を断行し、売り場スタッフを経営者に育て上げて「店舗全員経営」を目指す。市場飽和による停滞を、個店の力で乗り越える。
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特集 ユニクロ大転換
ユニクロ人の作り方
中国や東南アジア、北米など世界各地で同時大量出店が始まりつつある。店長経験のあるユニクロ第1世代が海を渡り、遺伝子を植え付け、やがてローカルで生まれた「海外生まれのユニクロ人」が出店を支えていく。
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特集 ユニクロ大転換
究極の個店しか生き残れない
生き抜くために、常に変化と挑戦とを組織に強いてきた。だが今、グローバル競争を本格化させる直前に向き合うのは自身の変化なのかもしれない。多様な働き方や生き方を肯定する先に、新しい経営を拓こうとしている。